朝、戸口を出たら、眼前の庭に見慣れない鳥がいた。大きさと形はヒヨドリに似て、体の色模様は雲雀のようだが冠毛は無し、細めの嘴が黄色っぽく、ひょいひょいひょいと雪の上を跳ねる仕草が道化ていて可愛い。が、パジャマ姿を理由に出しぶる相方に見せようと玄関で呼ばわってるうちに飛び去ってしまった。しまった、直接見せるよりカメラを取って貰えば良かったんだな。
出社してからWebで調べたら、ノハラツグミという鳥らしい。日本には迷鳥として訪れるのだそうだ。平凡な朝が思いがけず希少なものになっていたのだな。
録るだけ撮って放置していた『仮面ライダーカブト』を一気に鑑賞。
実は前シリーズ『響鬼』後半のグダグダぶりの物すごさに、もう特撮からは足を洗おうと思っていたのだ。前半で組み上げた設定から状況からキャラクター描写まで全てをぶっ壊したあの状態ときたら、『クウガ』や『アギト』の最終回の比じゃなかったものな。
しかし友人知人に「いや、結構面白いって」「ものは試しだ」「つかクウガは最終回だけしか観てないってオマエそれ何」「今からでも遅くない、貸してやるから全部観れ」と、何をプッシュされてるんだか分からん勧め方をされてチャレンジしてみることに。
うん、なかなかイケてますなこれ。
傍若無人にカッ飛んだ主人公の性格も、不愉快レベルの一歩前で上手く留まっているし、謎の配置も上手に散らしてある。何より、加速して戦うシーンの特撮がカッコイイ。いや、もちろん真面目に物理法則を考えると無理があるんだけど、例えば雨の雫が空中で静止する中で、敵とライダーのみが闘いを繰り広げるってのは「速さ」の説得力が理屈抜きに強くなってる。
これはまた続けて観なくては、だなあ。後半でいきなり減速しないことを祈りながら、ではあるけれど。
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