帰宅途上、書店へ。文庫にはめぼしいものが無い。新潮文庫の「Yonda?」君の新デザインを見てがっかりしたところで、コミック本コーナーへ。『キネコミカ(とり・みき/著、ハヤカワ文庫)』『新暗行御史 6(尹仁完&梁慶一/著、小学館)』『ブラック・ジャックによろしく 6(佐藤秀峰/著、講談社)』と抱えて歩くうち、
ねこまが買ってた本の続きを見つけた。携帯を取り出し、連絡。
「『SとMの世界(さいとうちほ/著、角川書店)』限定版しか無いけどどうする?」
「買っといて。あと、週刊朝日の増刊のタイガース特集も」
…ええとですね。わざわざ電話したのはですね。問題の本が即座に手にするにはちょいと気恥ずかしいしダブったら最悪だと思ったからでしてね。そこへもっと恥ずかしいモンを買って帰れと言いますか君はひょっとして嫌がらせですかどの口でそういうことを抜かすかなぁきぃぃぃぃっ(c)唐沢なをきっ!
「だって、こんなこと、生きてる間にはもう見られないかも知れないし」
いや、そらそうですけどね。つーか既に、こんな奇跡が起きるなら、宇宙の果てで吹っ飛んだ筈のハレー彗星がもっぺん戻ってきて地球にブチ当たるんじゃないかと怯えてますけどね。しかし仮にも冗談にもファンがそういうこと言いますかね。
「ファンだから言うんだよ〜ん」
…阪神ファン、侮りがたし。ついでに相方の性格がどこらへんで形成されてきたのか、おぼろげながら理解したような気がしたのであった。
気のせいだと思いますけどね。たぶん。
とか言いつつ、帰宅後(雑誌類を除いて)ひととおり読む。
『キネコミカ』は冒頭の1作の「ごわす」インパクトで読者の虚を突いておいて、そのまま勢いで最後まで読ませる感がある。「七人の〜」あたりになると、ちょいと没個性になってるし。とはいえ作者の持ち味は健在、非常に面白かったということで総合竹の上、肝吸い無し。<どういう評価や
他はまぁ、ぼちぼちというところか。『新暗行御史』はアニメ化とのこと、めでたい限りだが、この巻のネタで1冊引っ張るにはちょっとパワー不足のような。ただの
脳内だと、アクション主体のこの話で描くのが難しいような気もしますです。まぁ、それを現実化するパワーとかにすると、アリガチになっちまうんですけどね。どうオチるかに期待かな。
『ブラック・ジャックによろしく』は、逃げ腰になった主人公以外に視点を据えたところで医学界の病巣の深さ広さは伝わったものの、少しリアル感を殺いでしまったような。もっともまだエピソードの途中、どう落とすかが見せ所であろう。ということで、これもオチ待ち。
『SとMの世界』しょ〜じょまんがっ!という印象のヒロインと敵ならざる敵とのやりとりは、まぁ僕の守備範囲外なんで口から砂吐きつつスルー。ただ、かの少女革命な作者のものすることだけに、台詞の端々の思わせぶりな言葉は油断せず記憶しておくべきだろうな。あと背景にもってこられた青髭公のエピソードは、史実を脇に押しやって思うとロマンチックでなかなか宜しい。多くの同ネタは小説・コミック・TRPGに流れているけれど、歴史ではなく伝説を好む向きとしてはいずれも支持したいものなんであるよ。少女趣味とよし言わば言え。近くば寄って目にも見よ。<嫌がらせの最たるものか
相方が帰宅し、食玩『アリスのティーパーティ』を幾つかくれる。よしよしと整頓にかかったところ、何故か「大工」が大漁なことに気付く。ううむ、
おんじ戦隊に続く新たな集団の創立はイヤだぞ。今後は心眼をこらしてブラインドサーチに精を出すとしよう。つーかもうフィギュアはコンプしたんで要らないんですけどね。クッキーだけ売ってくれよう
北陸製菓さん!あと『ティーパーティEX』も、早くこっちへ寄越してください。