しこたま朝寝して、絵に描いたような寝正月を満喫。いや、そんなモノ誰も描きたかぁないとは思いますけどね。
のそのそ起きだした後は、昨日に引き続き『二つの塔』DVD鑑賞。本編と同じくらいボリュームのある、怒涛のオマケ映像に突入である。
雄大なニュージーランドの自然を堪能しつつ、映画の舞台裏へ足を踏み入れる。そこで展開するのは、作品に携わった人々の苦闘の記録。お約束だなぁと思いつつ、順風満帆に進むプロジェクトなんてものは存在しないと、ある程度の年齢になると嫌になるほど思い知らされてるモンなので、妙に感情移入して見入らされてしまう。あぁイヤだねぇ中年の緩んだ琴線。プロジェクト某がヒットするワケだ。高い目標・夜を日に継いでの作業・満足のいかない完成度・リテイクの嵐・迫る納期・疲れ果てたスタッフ・切迫状況でも湧き出るアイディア…って、この最後のが一番タチが悪いんだよなぁでも必要なんだよなぁつーかソレが出てこないともう行き止まりなんだよなぁとか縷々思っては目をうるませてみる。まぁ、そういう情けないフィルタを外しても、一つの作品を作るために多くの人が動き、その力を尽くす様ってのは感動的であり、まして、その被造物が好きな物語であるのだから既に抵抗は無意味なのだよな。ままよ、開き直って素直に感激してみるとしよう。頑張れPJ&WETAスタッフ!いざって時には骨は拾うぞ!<すげぇ嫌な応援態度
それにしても、観れば見るほどアラン・リーとジョン・ハウの存在は大きいなあ。『指輪』世界の確固たる視覚イメージはこの「指輪御用絵師」2人で作られたようなもんだから指針としないほうがおかしいけれど、こうして設定画と実際の映像を並べて見ると、そもそも持っていた完成度の高さに愕然とする。そして、画面の中の諸々の出来栄えを見るにつけ、その中を歩きまわれた人々がむやみと羨ましくなってしまう。あ、もちろん、本人たちが次から次へと描き上げるそれを受け取っては立体・映像化していったスタッフも羨望の対象っす。小道具いっこでもいいから作らせて欲しいよう…と、思っていたファンは世界にどれほど居るのやら。せめてレプリカでも頑張ってみますか。
ところでDVDのオマケといえば、隠しメニューの小ネタも外せない。先回はMTV製作のバカ&下品ネタだったが、今回はそのMTVでのムービー・アワード受賞スピーチ。ちなみに受賞者はゴラム。アンディ・サーキス(ゴラム/スメアゴル役)との掛け合いってだけでも笑えるのだが、その内容がまた…他愛ないネタなのにどうしてこんなに面白いかな〜。やはりゴラムのキャラクターが、単に不気味でおぞましいだけじゃなく、哀れで何処かコミカルなものに仕上がったからだろうな。原作とはズレてるけど、この変化は望ましいものだったと思う。いやパロディのためじゃないっすよ断じて。
ちなみにこの小ネタのチェック方法、ネットのどこにでも転がっているが、万一未見の方があった場合のために書き留めておく。1. 本編ディスク1をセットし、シーンセレクションを選択。2. チャプター最下段(香草入りうさぎシチュー)の、さらに下「new scene」へカーソルを進める。3. 左側に指輪のアイコンが表示されたら再生。
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