かねて待ちかねた千歳基地は二空団の航空祭。年々重くなる足を励まして、早朝に家を出、基地を横目に空港までシャトルバスに乗る。いつものようにタクシーで折り返しつつ、今年は楽に入れそうだな〜と思っていたが、8時半の開場を前に車列がはや重なって渋滞しつつあるのを目にして愕然。なんか毎年凄くなってるよなあ…と思いつつ、いざ入場してみたら。
もう人波で飛行機が見えません。
どーなってんだろね、これは。いや自分だって沸いて出たクチだから偉そうに言えないけど、20年ばかり昔は隊員の家族と飛行機ヲタしかいなかったことを思うと不思議な気が。「抜かずの剣」を楽しく見物する人が増え、屋台なんかもみっしり並ぶ、本当に「お祭」になったんだなと思えば嬉しい気もしないじゃないが。
ただ、赤ん坊と犬を連れた人がやたらに多いのは流石にどうかと思った。日に灼けたコンクリが返す熱をモロに受ける位置で、口を利けない生き物を連れまわさないでいただきたい。普通の祭の雑踏に層倍する苛烈な環境なんですぜ?ちょっと裸足で立ってみて、想像してみてくださいな親御さん飼い主さん。
さてと会場をうろつくものの、展示機は空自・陸自・保安庁ともにほぼ決まりモノ、毎年拝んでいるので挨拶程度に通り過ぎるのみ。米軍機もホーネットとファイティングファルコンと顔馴染レベルだし、やはり湾岸の余波はまだ大きい。戦争なんかやめて、もっと色々遊びに来てくれんかなあ。いや、向こうの中の人もやめたいんじゃないかとは思うけど。
かくて前半の飛行展示を傍目に、隊員有志によるコンサート会場や警備犬の実演を見物する。特に後者は犬の個性や得手不得手(好き嫌い?)も相まって非常に面白かった。周囲に異様なテンションの人だかり、また猛暑の中という苛酷な環境で頑張ってくれたワンコたちに敬礼。
祭の花形、ブルーインパルスの曲技飛行は、あいにく雲がかかってイマイチだった。飛行自体は見事だったのだけど、T-4に機種変更してからこっちスモークが白なので、背景がブルーでないとどうにも映えないのだ。カラースモーク復活希望!
後半は客席間近に停められた政府専用機(ボーイング747)前に腰を据える。
中が見たいねえと言い交わしつつ、交代で周囲をウロウロ。まあ、それは望み得べくもないので、ジャンボのすぐ鼻先に座れるのも珍しい経験とねこまの携帯カメラでパチパチ。お?人が生えた!
なーんて馬鹿を言いながら近くの陸自の展示も一巡りし、スティンガーの後継機・国産の91式携帯SAM(SAM-2)を拝み、全長147cm、重量も17kgと軽量化されているのに拍手。これならソリッド・スネークに投げつけられても平気だぞ、雷電!<平気なワケありませんて
かくて祭は終り、声を嗄らして退場のアナウンスをするお嬢さんには悪いけれど、居残りを決め込んで飛び去る展示機たちに帽子を振る。すまんお嬢さん、こうして有り難うよと見送りしないと、なにか気分が落ち着かないのだ。別れの挨拶に翼を振る飛行機、あろうことかボディを振って90度仰角俯角やってくれた戦闘ヘリ、みんなみんな元気でまた来年会おうな!
それにしても、こうして省みると、なんだか妙な展示ばかり眺めて歩いてるなあ。アレだな、猫好きが血統書モノの美しさに目を引かれていた時期を過ぎ、なんとも形容しようの無いぐじゃぐじゃな毛並みのヤツを珍重するようなモンか?
帰宅後、新PCのセットアップ開始。とりあえずメインマシンは置いといて、当座の使用に耐えるノーパソを。
モノは古いLavie。Cel300、メモリは256と現行の汎用機にも程遠いレベルだが、メールとテキストだけをいじるには何の不自由も無い。つか、これまで使っていたLatitude(通称:らっちぃ)のPen130にメモリ40と比べると別世界だ。ちなみに、らっちぃのヤツもHDDエラーで動かなくなったワケなんだが…やっぱ夏向きに何かの祟りと思い決めて、お祓いの真似事でもせにゃダメかねえ。
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