よんどころなく、ここ十数年来、決して足を踏み入れなかった場所へ赴く。嫌で嫌でどうしようも無いのだが、こう痛くては仕方が無い……そう、歯医者なのだ。
ビアスを引用するほど若くないが、いまだにこの職業は悪魔のご近所さんのような気がしてならん。行けば必ず大惨事に見舞われる。親不知が4本とも歯茎の中を水平に成長してしまった、自業自得というか生まれの不幸のせいなんだが、人は己の業を受け入れられるほど強くは無いのだよ、うむ。
んで、その親不知の1本が崩壊してるということで、来週にも抜歯ということになって帰宅。ううう、イヤだよう行きたくないよう。我慢するからご褒美に何か買ってくれようママン。<ってをい
米国で、ミュージカル『プロデューサーズ』がトニー賞12部門で最優秀を獲得と聞く。嬉しい。何が嬉しいって、これ、あのメル・ブルックスの作品なんだぜ!『新・サイコ』『メル・ブルックスの大脱走』『ドラキュラ』『スペース・ボール』『メン・イン・タイツ』と、正統派パロディ&お馬鹿映画の巨匠だ。まぁ近年の(って一番新しくて何年前だ?)作品はいまいちテンポが悪いような気もしてたが、タブーに触れて悪趣味でなく、下品に落として下卑てない、一種筋の通った面白さがとにかく好きなんだよな。ひょっとしたら映画監督の中で一番好きかもしれん。
問題の作品はストーリーをもれ聞くしかないのがちと悔しい。願わくば大好きな『珍説世界史』時期のノリとパワーで映画化してくれないもんだろうか。ほら「ヒットラー・オン・アイス」の予告も果たしてくれてないことだし。
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