まずは、先週末にゲットして病床に横たわりつつ細々とプレイした(目に悪い上に肩が凝るのでよい子は真似をしてはいけません)ゲーム『
Shadow of Memories』プレイ雑感など。
見知らぬ街を訪れた主人公が、理由もわからず何者かに殺されて新聞の三面ネタに・・・・じゃなくて、謎の存在「ホムンクルス」に「機能限定航時機械」を与えられて直前の時刻に戻り、自分の死を防ぎつつ犯人の正体を探ることになる・・・・このテの設定が非常に趣味だという話は
1月31日にも書いたのだけど、実際プレイしていくと次々繰り出される殺され方&回避方法のバリエーションとあいまって面白い。少女漫画系ポリゴンキャラの主人公が落下してきた壷に当たって死亡、なんてのは違う意味で面白かったつーか笑ってしまったが。さすが関西系企業、どうでもギャグを入れなきゃならんという鉄の掟があるのかコナミ。
全体の雰囲気も悪くない。現代はちょっと明るくて細部までポリポリに見えすぎなのだが、過去の時代での季節&時刻によってうつろう街の情景、そして音楽が良い。なんか屋根裏部屋のチェストの奥から発見された古い書物に読み耽るような心地がするのだよね。
そんな経験ありませんが。
さてプロローグでは、操作練習ということなのだろう、数分前への移動を行って背後の刺殺犯をかわす事になる。一人ぼっちにならなければ襲われないだろうという判断のもと、オレ(唐突に没入)は街中へと駆け出す。ん〜、なんか安直な気もするけどねぇ。つーか雑踏の中の方が殺って逃げるのには向いてないか?ま、これで殺られちまったらまた別な事を考えればいいんだし♪
・・・・で、なんでこんなに人が少ないんですかこの街。
地図で見る限りではさほど大きくない街だけど、日中なんだし「わぁ〜〜〜〜」とか叫べば誰か集まるだろうとか思ってたら大間違い。雑踏どころか、なんか陰気臭い顔した母娘、それに太め弛みめのオバチャンの計3人っきゃつかまらない。街中には他にも人がいるけれど、こっちのことは思い切り視野の外で、探してる相手のことを教えてやりたくても知らん顔。昼日中でもこの人数っつーのは何だかなぁ。メラナット島
(『キングスフィールド2』の舞台である呪われた島。ファンタジーRPGのお約束で怪物が跋扈する中、人々がきわどい生活を送っている)じゃあるまいし。
ゲームという「お約束」だからなのは分かるけど、プレイヤーがそれを納得するのを当てこんで話を作るのはナンだぜ。序盤で行動半径を制限したいからって、やたらに犬を配置するのもどうかと思うし。つーかあえて犬を置くのなら、強行突破しようとして噛み殺されるくらいの場面を用意して欲しいぞ。某ビールの雪合戦CMみたいに・・・・って、山崎努やトヨエツは噛み殺されませんけど。
まぁとりあえずフラグは立ったみたいだけど、他にも誰か来てくれないかと、唯一開いてる店に行ってみる。まずは店のオネーチャンに敢然とアタック&玉砕するオレ。あああ駄目か。んじゃ他の客は?と見たら、おお!懐かしいヤツが寝てる!
オレじゃあないか数分前の!
とりあえずコイツだけはオレを殺す動機が無い。それはオレが一番良く知っている。よし起きろオレ!一緒に来て犯人を捕らえるのだ!古典SF『僕と私と俺自身』だオレ!レッツゴーオレ!オレ!オレ!オ〜レ♪オレオレオレ!
とかフーリガン的な起こし方をしたら(注・しません)ヤツが起きた途端に対消滅してバッドエンドになってしまった。なるほど、世界にオレが2人いるのはいいけど接触してはダメなワケね。しかしここまでセーブ出来なかったってことは、また1からやり直しですか?トホホ。高い授業料だなぁ。
・・・・ってな具合で、進行もソレナリに楽しめる。
しかしだ。
どーにもこーにも、作り込みが甘い。つーか雑だ。
根っから文字人間の僕が、何より気になったのは台詞回しだ。読ませる(音声は英語だから、自然そうなる)ものにしては随分と難がある。100年前のキャラだったら古文口調にしろとは言わないが、現代と同じような習慣・口調で話させては雰囲気も何もなかろう。で、その現代にしても、話し言葉と書き言葉が同居してたり、時によっては英文の直訳みたいな変な台詞がある。親密なはずの相手がフラグ成立のとたんにつっけんどんな言葉を吐くなんてのも興醒めだ。てゆか、少なくとも神秘的な存在である謎の占い師に「ら抜き言葉」使わせるのはやめてくれませんか。現実に、たとえば落ち着いた上品な口調の老人にコレやられたら変でしょうがよ。
操作上では体験版でイヤな感じがしていた当たり判定のマズさがそのままだ。美術館の奥の部屋とか錬金術師の家とかは特にイライラ。メッセージも無く入れない扉にもうんざりさせられる。屋外はマップ上で指定されてるから納得するとしても、屋内で同じように並んでるドアでコレは無いんじゃないかな?
で、ゲームの流れ全体を見ても、こういう雑さは至るところに残っている。たとえばあるキャラに会いに行き、戻る。それによって件のキャラは移動しているのに、問題の時間にはまだ「○○に会えるかな」とか書いてあるのだ。
アレか。もしかして納期に間に合わなくて枝葉もろとも研磨段階を切り捨てる羽目になったのたか。だとしたら悲惨というか勿体無いとしか言えないと思う。細部まで細かく造り込んでおいて、重箱の隅からシュレディンガーの猫を出すような(どういう喩えかとかは聞かないように)意外かつ秀逸なオチを見せてこそ、このテのネタは生きると思うのに。優れたテーマを選んでおきながら推敲を怠って「乙」貰うような仕上がりでは、せっかく生まれたアイディアが可哀相だよなぁ。
・・・・いや、いっそ外因があったほうがマシなのかもしれんか?(意味深)
ってなコトを考えつつ帰宅。途中
ねこまと合流し駅地下街なぞ冷やかしていたら、ゲーム屋にワゴン発見。基本的に中古は買わない主義だが、新古(変な言葉だねおい)で出物があるかも知れぬと接近。期待は見事に外れたが、その横手にFFグッズの山がある。それもサボテンダーとかトンベリとかコヨコヨとか、本編そっちのけで捜し歩いた変なモンスターのものばかりだ。
始末の悪いことに
ねこまはコヤツらが大好きである。無意味さ・不気味さ・可愛らしさの微妙なバランスがいいらしい。あっという間にハマって動かなくなる。幼い子供と違って横抱きにして走るワケにも行かず、いろいろ手を講じて店から連れ出した時にはたっぷり20分が経過していた。そして何故か
ヤツの手には包装紙に包まれた縫いぐるみとメタルキャスト像と携帯ストラップが!さらに恐ろしいことに、僕の財布には数千円の穴が!
世の中何があるか分からない。今度からワゴンセールを見つけたら、
ねこまの目を盗んで駆け寄ろうと決めた僕であった。
(もちろんそれで迷子になって叱られるというオチがつくのだ)
かくて暮れた1日だが、実は一番大事なことを書いていない。そう、期待して待っていた『メタルギア ソリッド 2
初体験版』発売日なのだ!あ、いや『Z.O.E.』ともいいますが。ごめんZ.O.E.。
当然、入手済みなのだが、これは別扱いなのでここに感想を書こうとは思わない。表の仕事(?)のほうに、僕なりの形でアップしてみたいと思う。いや、それはもちろんアレだ、ギャグだったりパロディだったりしますけど。だって僕だもん、ねぇ?<何がよ