早暁、窓にぱらぱらと当るもの音に目覚める。いよいよ敵・冬将軍の進攻が始まったものらしい。霰での急襲は、しかし既に篭城の構えを取っている我々には屁でもなく、また惰眠をむさぼる。
今日は「アギト」も無いのでパワパフ&ガオのみで起床後はちまちまと室内を片付けて日を過ごす。夕刻、柳刻満氏の退院祝いとて、仲間と焼肉屋へ。狂牛病ネタ満載の昨今にどうかと言う声はどこからも上がらないあたり、さすが我が友人どもである。ひとしきり祝いごとを述べた後はひたすら食って食って食いまくってたのも、やはり……認めたくないものだな、若さゆえに集まった類友というのは。
いいだけ食って呑んで帰宅後は「キングスフィールド4」クリア。せんだっていったん終わらせたのだが、いろいろ片付けてなかったものがあって、パーフェクトクリアを目指してみた。
で、グッド&バッド、両方終えてみて感想。
広大な空間、リアルな迷宮、美しい効果……どれも素晴らしい出来だと思う。初めてPSの1をプレイした時から、僕が夢見ていたのはこういう「世界ひとつ」のような被造物の中を駆け回ることだったといえよう。よしや一部が宮崎アニメみたいだったとしてもだ。
だが、せっかくの舞台に、物語は無い。いや無いなら無いで、いっそ環境だけで延々と遊ばせてくれればいいのに、中途半端なのだよな。お膳立ては整えられ、妙に作りこんだNPCもいる、過去を語る言葉は壁に記され涙を誘わんばかり……なのに、物語の根幹部がまともに明かされない。そこまで倒しまくってきた「中ボス」のように巨大な敵を倒して、さぁ次は何だ!と気負い込んだところでエンディング。え?今ので終わり?アイツ誰?ってな印象なのだ。
長広舌を振るわれてもどうかと思うけど、せめて「我は何々」ぐらいは言ってほしかったぞ。つかアレ、依り代なんだから元は人間なんだよね?ちったぁソレらしいところを残しておいてくれないと、ワケ分かりませんて。僕の想像では千の鍵のツワイクだと思うんだけど、それらしい姿がちょっとでも残ってて欲しかったな。
なんかこう、力の入れどころが違うというか、間に合わなくなって慌てて突っ込んだような印象が抜けない。それは、こないだも書いたけどバグの多さにも現れている。公式に発表されてるもの以外にゴロゴロ出てくるのは、どうしちまったんだフロムソフト?己の技量ギリギリのところで戦って死亡、あるいはバカやって即死なら納得するが、バグに呑まれて世界から消えるんじゃ、あまりにも情けないじゃないか。目の前の空間(床じゃないんだぞ!)からスケルトンがいきなり飛び出すのも閉口だ。思い入れがあるユーザーも多かろうに、これは哀しい。
穴のあった武器・防具の修理システムは、時間がかかることを除けば実は結構気に入っている。ドワーフ爺さん(いや、実は青年なのかも)と火の傍でぼんやり過ごす時間は、悪い雰囲気じゃない。武具を戻してくれる時にまた3D回転させてくれればよかったなぁとか思うけど。ついでに、強化システムもあんな単純なんじゃなく、「コレコレを20個集めてきたら、この剣を倍の長さにしてやろう」とかってのがあるともっともっと……いや、こりゃ妄想だけど。
次回に期待したい。やっぱり好きなんだよ、このゲーム。
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