待ちかねたゲームの発売日、終業とともに会社を飛び出…すのはちょっと無理だったんで、ひたすら急いで閉店間際のヨドバシに滑り込んだ。
がしかし、子供のように息はずませて買いにきたとて別に新作ではない。もう10年ばかし前、プレイステーション草創期にどっぷり漬かったアドベンチャーゲーム『
ポリスノーツ』が廉価(PS one books)版で帰ってきたのだ。え?当時のはどうしたって?持ってますよもちろん。その後で出たプライベートコレクションもThe best版も、もちろん。これがマニアの生きる道、操というものでありんすえ。<なぜ花魁
パッケージは旧・PS版のジャケット絵を、赤系統のモノトーンにしたもの。中のディスクはThe best版のデザインを、やはり赤に変えたもの。お手軽っちゃお手軽、チープといえば謗りは免れないかもしれないが、この色はプレイした後に「ううむ、基本色が
誰かさんの好きな色か」とニヤリ笑わせるものであるかもしれない。それに僕にはジャケ絵はとにかく懐かしく嬉しく見えた。先行する9821でも3DOでもプレイできなかった悔しさを、この絵が一気に晴らしてくれた昔日を思い出すんであるよ、うむうむ。どのぐらい思い出すかっつーと嬉しさ甦りついでに『サイレントヒル2 最期の詩』廉価版を買ってしまったほど。なんかこう脈絡無く喜んでますが。
そのままフロアを移動してDVD売り場に赴いたら、店員さんがカウンターで『劇場版・仮面ライダー龍騎 Episode Final/ディレクターズカット版』を手にしているのを発見。そういえば明日発売だったな、予約もしてるんだし売ってくれんべか…と駄目元で聞いてみたらOKとのこと。相方へのお土産ができたところで帰宅する。
しかし、これはイコール、久々の『ポリスノーツ』が今日はプレイできんってことなんだよなあ。まぁストーリーは忘れっこないし、タイムアタックするゲームでもない。じわじわじっくりと画面の隅々を探りまくって「触れる映画」を楽しみつつ、我ら何処へ向かいつつあるやと科学技術の行く先に思いを馳せるのが興趣であるのだから、急いで開けるには及ばないか。小島監督作品に偏在する「不幸な子供
(スネークたちもグレイ・フォックスもナオミもオタコンもライデンもこのタイプだ)」の、ある意味究極形といえる影を追うのは、これから長い夜々を費やしてのこととしよう。
というわけで
ねこま帰宅と同時に『劇場版・仮面ライダー龍騎 Episode Final/ディレクターズカット版』(それにしても長いねどうも)を上映。半ばにして止まる。最近多いんだよなぁ。PS2初期型なもんで、二層式DVDに対応しきれないらしい。あと、やたら手の込んだメニュー構成のもダメだな、演出効果でFlash詰め込みまくったサイトみてぇに重くなってウゼェったらありゃしねぇ。イライラするんだよ!
いやまぁ、そういう話じゃなくて。
仕方が無いんでPCで観た、尺合わせにカットされたシーンをあれこれ詰め込んでの「龍騎・最終回(の1つ)」。細かい描写や演出が効いて、たいへん見易い作品に仕上がっていた。特に、ヒロイン(だよな)・美穂の描写が密になったのがいい。彼女と真司が接近する『アギト』キャスト客演のくだり、わけても美穂の過去の被害者とその行動で、彼女が詐欺師稼業に罪の意識を失っていないこと、お人好しらしい男には手ひどい騙しはできなかったのであろうこと、だから増してライダーバトルに、どんな想いで挑んでいるのかということまでが、細やかに見て取れるのだ。他のキャラクターたちの動きにも微妙に筆が加えられ、物語の背景に厚みが出てきている。全体の感想は
去年の8月29日に観た劇場版にさらに点を付け加えたいところ。時間が伸びでも退屈しない、結構なお手前でありんした。<ってなぜまた花魁
ええと、エンドクレジットで涙ぐんだのも同じです。不明ながら、今更あれがミラーワールド側だったと気付いたせいで、余計せつなくなりましたぜ。