日記的なものとか、書籍やビデオやゲーム等のちょっとした感想みたいなものとか。
2011.12.24 記
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2011年の趣味的総括 ...last update 2011.12.27
各ジャンル毎に印象に残っている事物を挙げます。
以下は、私が2011年に出会った事物であり、公開・出版・発売の時期は2011年とは限りませんので、念の為。
リアル
3月11日14時46分頃、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」が発生。地震による揺れと津波により、広域・大規模な被災。
3月11日、東北地方太平洋沖地震の被害を受けた福島第一原子力発電所で深刻な事故。電源喪失・制御不能・冷却不全・水素爆発・放射性物質放散。広範囲・多種多様の放射能汚染。
5月2日、米国・アメリカ軍が、テロ組織アルカイダの主導者オサマ・ビンラディンを殺害。
7月24日、地上アナログ放送の終了/地上デジタル放送へ移行。
ノンフィクション
TV『コズミックフロント』NHK
小説
単発
夏見正隆『スプラッシュ・ワン! わたしのファルコン』朝日新聞社/ASAHI NOVELS
完結・終了
支倉凍砂『狼と香辛料 XVI 太陽の金貨〈下〉』,『同 XVII Epilogue』アスキー・メディアワークス/電撃文庫
長谷敏司『円環少女(サークリットガール) 14 荒れ野の楽園(エデン)』角川書店/角川スニーカー文庫
高野和『七姫物語 第六章 ひとつの理想』アスキー・メディアワークス/電撃文庫
笹本祐一『ARIEL 10』,『同 EX』朝日新聞出版/SONORAMA NOVELS
開始
神野オキナ『キャットテイル・アウトプット!』,『同 2』MF文庫J
継続
川原礫『ソードアート・オンライン 7 マザーズ・ロザリオ』,『同 8 アーリー・アンド・レイト』アスキー・メディアワークス/電撃文庫
川原礫『アクセル・ワールド 7 −災禍の鎧−』,『同 8 −運命の連星−』,『同 9 −七千年の祈り−』,『同 10 −Elements−』アスキー・メディアワークス/電撃文庫
神野オキナ『疾走れ、撃て! 6』メディアファクトリー/MF文庫J
笹本祐一『ミニスカ宇宙海賊(パイレーツ) 6 真紅の海賊船』,『同 7 蒼白の髑髏星(スカルスター)』朝日新聞出版/ASAHI NOVELS
小川一水『天冥の標 IV 機械じかけの子息たち』,『同 V 羊と猿と百掬の銀河』早川書房/ハヤカワ文庫JA
コミック
単発
九井諒子『竜の学校は山の上 九井諒子作品集』イースト・プレス
カサハラテツロー『タンデムLOVER』芳文社/MANGA TIME KR COMICS tsubomi series
COCO『異形たちによると世界は…』早川書房
石黒正数『外天楼 Getenrou』講談社/KCDX
完結
竹内桜『赤龍の乙女 二』集英社/JC.COM
岩原裕二 原作/BONES/岡村天斎『DARKER THAN BLACK −漆黒の花− 4』SQUARE ENIX/ヤングガンガンコミックス
柏原麻実『宙のまにまに 9』,『同 10』講談社/アフタヌーンKC
脚本|倉田英之 漫画|Okama『CLOTH ROAD 10』,『同 11』集英社/ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ
漫画:長谷川裕一 原案:東北新社/東映『ゴッドバード 2』,『同 3』JIVE/CR COMICS
川原由美子『ななめの音楽 1』,『同 2』朝日新聞社/眠れぬ夜の奇妙な話コミックス
開始
那州雪絵『魔法使いの娘ニ非ズ 1』,『同 2』新書館/WINGS COMICS
熊倉隆敏『ネクログ 一』,『同 二』講談社/アフタヌーンKC
鶴田謙二『冒険エレキテ島 1』講談社/アフタヌーンKCDX
継続
宇河弘樹『朝霧の巫女 七』少年画報社/YKコミックス
染屋カイコ『かみあり 参』一迅社/REX COMICS
鈴城芹『くすりのマジョラム 2』芳文社/MANGA TIME KR COMICS
水上悟志『戦国妖狐 6』,『同 7』MagGARDEN/BLADE COMICS
森薫『乙嫁語り 3』enterbrain/BEAM COMIX
いけだたかし『ささめきこと 8』MEDIA FACTORY/MFコミックス アライブシリーズ
山田穣『がらくたストリート 2』幻冬舎コミックス/BIRZ COMICS
あずまきよひこ『よつばと! 11』アスキー・メディアワークス/DENGEKI COMICS
中村光『聖(セイント)☆おにいさん 7』講談社/モーニングKC
ゆうきまさみ『鉄腕バーディーEVOLUTION 7』,『同 8』,『同 9』,『同 10』小学館/ビッグコミックス
映像
TV
アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』MBS・TBS系
アニメ『ハートキャッチプリキュア!』東映・テレビ朝日系
アニメ『STAR DRIVER 輝きのタクト』MBS・TBS系
アニメ『ファイアボール チャーミング』BSジャパン
アニメ『Aチャンネル』ANIMAX
ネット
アニメ『TIGER&BUNNY』BANDAI CHANNEL
アニメ『ブレイクブレイド』BANDAI CHANNEL
アニメ『セイクリッドセブン』BANDAI CHANNEL
アニメ『日常』ニコニコチャンネル
アニメ『ゆるゆり』ニコニコチャンネル
アニメ『gdgd妖精s』ニコニコチャンネル
ゲーム
エレクトロニック・アーツ,VALVE『PORTAL 2』PLAYSTATION3
FROM SOFTWARE『DARK SOULS』PLAYSTATION3
ハードウェア
torne/PLAYSTATION3
黙祷
作家 小松左京
2011.09.14 記
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…恣意的なメモとして(^^;。
任天堂3DS新作発表 2011冬 : http://www.nintendo.co.jp/n10/conference2011/index.html
見事にシリーズもの、続編、リメイク、な品揃え。
継続、周知、安定。
改良、発展、追加。
新しい革袋に古い酒。
41年前の「NW−SF宣言」 : http://speculativejapan.net/?p=212
自負、先進、革命。
否定、拒絶、排斥。
理想人のための理想郷。
過去の継承。現状の維持。未来の発展。
失敗したくない/名を上げたい。
停滞は嫌だ/敵対は不毛だ。
安心・安全/野心・冒険。
2011.08.28 記
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特撮『仮面ライダーオーズ/OOO』東映・テレビ朝日系 (2010.09.05#1〜2011.08.28#最終話(48))の感想を。
公式HP・テレビ朝日:http://www.tv-asahi.co.jp/ooo/
公式HP・東映:http://www.toei.co.jp/tv/OOO/
明るい主題歌、深刻な物語の追求を意識的に忌避し続けた感じの脚本・演出、主人公の捉え難さ、等への違和感が、自分の中で最後まで払拭できなかった印象があります。
*** 以下、ネタバレ(ネタバレにつき文字の色を背景色にしてます) ***
10枚ひと組のコアメダルから1枚抜かれたことで生まれたグリードたち。コアメダルを9枚集めるまでは、出会った/目を付けた様々な人間から欲望を引き出しつつも、ひたすらに自分のコアメダルを求め続けて。完全体になった後は、そのコアメダルの基になった欲望を抑えきれない感じで暴れて、消滅。
考えるほどに哀しい存在に思えてきます。
ラスボスが真木博士だったのは順当でしょうか。クスクシエ・知世子さんにキヨちゃん人形を残して行ったのは、最後の人間性への決別、ではないかと感じてます。
2011.07.10 でも書きましたが、やはり最初から「悪」の首魁的な立ち位置に据えて欲しかった、です。
最終決戦。オーズはタジャドルで、タジャスピナーにもコアメダルを入れてスキャン、までは想定内でした。スピナー側のコアメダルの種類は想定外でしたが(苦笑)。
アンクはコアメダルが割れて消滅し、グリード化が進んでいた火野映司は、おそらくは肉体的にはそのままで、割れたアンクのコアメダルを手に旅立ち。
泉兄妹や鴻上会長一味は、日常へ戻り。
…でも、泉兄は警察官として復職できたのでしょうか。鴻上ファウンデーションに再就職、の方が可能性がありそうな気がするのですが(笑)。
鴻上会長の「真意」は、世界の滅亡を求める真木博士に対して、「欲望の解放による世界の再生」とか口にしましたが、具体的な未来像…「私は世界をこうしたい/こうなって欲しい」的なイメージ…が、私には把握できないままで終わってしまいました。
最後のタジャドルで、ベルトに3枚、スピナーに7枚で10枚フルセットになり、アンクの意志・意識が、グリード化の進んでいた火野映司の中に宿って…なエピローグを、私的な想像として、ここに提示しておきます(−−;。
(2011.08.29 追記)
火野映司のグリード化が不可逆だとすると、アンクの割れメダルを取り込んだら体内のセルメダルと反応して、右腕アンクが火野映司の右腕に顕現! という幻視が浮かびました。
*** 以上、ネタバレ ***
2011.07.28 記
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小松左京氏が死去(7/26)。
>> http://www.nikkei.com/news/okuyami/article/g=96958A9C9C81E2E2E3E2E2E2E18DE0EAE2E5E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;n=96948D819D998D9D99878B939F9B
『青い宇宙の冒険』、『果しなき流れの果に』、『結晶星団』、『神への長い道』、『継ぐのは誰か?』、『エスパイ』、『復活の日』、『見知らぬ明日』、『日本沈没』、『さよならジュピター』、『虚無回廊』etc.。
黙祷。
2011.07.13 記
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未来を空想してみる。(2011.04.26 更新)の続き。
家庭毎/集合住宅単位/地区・地域レベルで所有・管理する、自走可能な発電・蓄電装置の「放牧」を請け負う「電気羊飼い」。
請け負った発電・蓄電装置群を率いて、公共空間…道路、公園、河川、空中、海上…を流して、求められるだけの蓄電を行う。
個人営業は、数時間〜半日程度、近隣の道路や公園や河川や海洋を縄張りに充電。会社組織になると、専用の運搬機…陸上運搬機や水上船や飛行船…を使い、数日間を掛けて、陸上や河川や空中や海上を遊覧して充電。発電・蓄電装置だけのレンタル/リースも。
自走可能な各種商業施設を運用した、食料、衣料、家電、上水道、下水道の受注・配送・処理業。
陸上専用の、自走可能な・小規模の太陽光/風力/燃料/生物による発電・充電設備。
海洋専用の、自走可能な・小規模の太陽光/風力/海水温度差/生物による発電・充電設備。
空中専用の、太陽光/風力/高度差/生物による発電・充電設備。
自走可能な個人居住設備…動く家。
病院、保育園・幼稚園・学校、大型公共施設、墓地は必要だろう。田畑も森も必要だろう。
農業、工業、鉱業、漁業、林業。製造、加工、備蓄。行政。小規模な移動体では成立しない業種・職種も多々あるだろう。
地所を所有し・そこに居住したい者は居るだろう。伝統的な生活を望む者も居るだろう。
それでも、上述のような遊民的な生活形態は、空想だろうか。
幻視するのは、多島海(瀬戸内など)。
四国や中国、近畿などに、大規模な固定施設。
島々に、町〜市規模の居住区。島の周囲の海上や空中が、主な発電場所。
地震の時には居住者たちは海上に移動・退避。台風時には島や本土に移動式の居住施設を固定、もしくは、大型船舶に収容。
西部開拓か、いっそ火星開発か小惑星帯開発か、的な、ほぼ基礎の基礎しかない、まっさらな世界に一度リセットとかしないと、一朝一夕には無理…なんだろう、か(苦笑)。
あるいは道具立てと、共同/共通幻想を示し続ければ、数十〜百年後くらいには?
2011.07.10 記
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特撮『仮面ライダーオーズ/OOO』東映・テレビ朝日系 (2010.09.05#1〜2011.07.10#41〜)の41話を見て。
公式HP・テレビ朝日:http://www.tv-asahi.co.jp/ooo/
公式HP・東映:http://www.toei.co.jp/tv/OOO/
人間社会に対してヤミーが起こす騒動は、『仮面ライダー オーズ』の物語にとって必要不可欠な要素ではないのではないか、と思わせられた回でした。
『仮面ライダー オーズ』の物語は、人間社会に害悪を及ぼすグリードと、グリードの害悪を阻止する仮面ライダーオーズの戦い、が基本でしょう。
人間の欲望から生み出された(とされる)コアメダル群が意志を持ち実体化したグリードは、人間にセルメダルを投入し、投入された人間の欲望を、ヤミーという怪人として具現化させ、具現化したヤミーは欲望に則した事件を起こし人間の欲望を解放・拡大・充足させることで、グリードの活動源となるセルメダルを人間の中で増殖させます。
しかしながら、グリードにとってヤミーとは、グリードが活動するための力・セルメダルを補充する手段でしかなく、個々のヤミーの活動内容は、グリードにとって重要ではない・関心を持たなくても問題ない、瑣末事でしかありません。グリードにとって、人間社会がどうなろうと・現状でどうであろうと、特に問題ではなく・関心もありません。
なのでオーズが、事件を起こしたヤミーを倒しても、グリードにとってはセルメダルの供給源の一つが失われただけで、グリード自身へのダメージはほぼ皆無であり、オーズとグリードの対立構造には何も変化はありません。
そしてグリードとオーズの間での闘争は、本質的にはコアメダルの取り合いであり、コアメダルをオーズ側が収集することでグリードたちを弱体化・制圧・消滅させられるのですが、コアメダルの取り合いは、ヤミーとヤミーが起こす事件とは無関係・別件です。
悪の怪人・怪物は、人間社会を脅かし・破壊し・否定する存在、と言えると思います。
が、グリードもヤミーも、人間の欲望から生れていて、欲望とはそもそも、人間と人間社会を前提とし・肯定するもの、の筈です。
物語の中盤で登場したドクター真木は破滅願望の持ち主でした。破滅願望を持つ彼が、人間社会の滅亡を欲し、新たなグリード勢力として敵対するようになり、破滅願望に則ったヤミーを創り出したことで、ようやくグリードとヤミーの害悪は人間社会を脅かし・破壊し・否定する「悪」となった、ように思えます。
この観点からすると、『仮面ライダー オーズ』という物語としては、ドクター真木を最初から登場させ、人間と人間社会を脅かし・破壊し・否定するために、グリードを解放し統率・使嗾する「悪」として振る舞わせるべき、だったのではないか、と思えてきました。
2011.05.21 記
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九井諒子『竜の学校は山の上 九井諒子作品集』イースト・プレス (購入:2011.05.21)を読了して。
「人生という冒険はつづく」…と爽やかに言いきるには生々しい、「めでたしめでたし」の後の話。三編。
神代と人の世の端境。
貴種流浪譚。
現実の現在付近の様相のままの社会で、馬人と猿人が共存する世界、の一隅の話。
現実の現在付近の様相のままの社会で、翼を持つ人が普通に生活する世界、の一隅の話。
現実の現在付近の様相のままの社会で、いわゆる恐竜類が存在し続けている世界、の一隅の話。
馬人と猿人の話、の変奏、みたいな話。
…外挿の妙、と、外挿の限界・矛盾、の拮抗/バランスが美味い、感じでした。
タイトル作では、たとえば二足で高速移動する類の竜族(ラプトルとか)が存続していれば、競馬的な「競竜」競技を成立・発展させて、特定の一部かもしれませんが、竜類の「存在意義」を示すことが出来たのではないか、とか空想したり。
今後この作者氏は、ファンタジー/SFに行くのか、リアルに行くのか……と考えてしまいました、すいません(^^;。
自分的にはファンタジー/SFな要素を、ず〜〜〜っと突き詰めて行って欲しい、と、一読者の気楽さで思っています。
2011.05.03 記
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特撮『仮面ライダーオーズ/OOO』東映・テレビ朝日系 (2010.09.05#1〜2011.05.01#32〜)の32話を見て。
公式HP・テレビ朝日:http://www.tv-asahi.co.jp/ooo/
公式HP・東映:http://www.toei.co.jp/tv/OOO/
「人」のメダルがあったら…
[白][黄][黒]
[西][東][南]
[イエス][シャカ][ムハンマド]
[子供][女][男]
[壮年][青年][少年]
[心][体][技]
…なんちゃって、と、空想を巡らせたり。
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4〜5月の新番組について。
『X−MEN』ANIMAX(2011.04.01#1〜2011.05.06#5〜)
アメコミ(マーベル・コミック)で伝統のあるキャラクター・世界設定にオリジナル要素を付加した日本発(?)のアニメ。お話や語り口がいまいち好みに合わないです。
『カードファイト!!ヴァンガード』愛媛朝日テレビ(2011.04.02#1〜2011.05.07#6〜)
現代・現在(?)の日常世界で、普通に(?)カードゲームを遊ぶ様子を描くアニメ。世界の命運を云々的な架空設定がないのが新鮮?
『TIGER&BUNNY』BANDAI CHANNEL(2011.04.06#1〜2011.05.04#5〜)
超人的な身体能力を持つがメンタリティーは一般人と変わらない人々が、その能力を事件解決に使う世界(鉄腕アトム的?)での群像劇。設定や見た目はオリジナルで新鮮だけど、話は今のところ判り易く・伝統的。でも悪くない・そこがいい。
『Steins;Gate』ニコニコチャンネル(2011.04.07#1〜2011.05.05#5〜)
ゲームのアニメ化。機関の罠。運命石の扉(シュタインズ・ゲート)の選択。エル・プサイ・コングルゥ。だが、男だ。
『ファイアボール チャーミング』BSジャパン(2011.04.07#1〜2011.05.05#5〜)
お嬢様の行状の切片。新作だけど昔の話、らしい。見た目、ゲデヒトニスは厳つく、ドロッセルお嬢様は機動性(お転婆?)重視な感じにデザイン変更…前作のデザインと較べて・個人的には前作が好きだっただけに・今のところ見慣れてないこともあって、少し微妙寄り? 話の展開は前作と変わらず先鋭・前衛・蠱惑で良。
『へうげもの』NHK(2011.04.07#1〜2011.05.05#5〜)
マンガのアニメ化。戦国末期の数奇者の喜怒哀楽を、陰鬱・殺伐にならずに楽しみたいです。
『花咲くいろは』キッズステーション(2011.04.07#1〜2011.05.05#5〜)
話の展開がNHK朝ドラと民放昼ドラの間を行き来する(?)オリジナル・アニメ。展開や人間関係が軽妙な感じのままなら良いのですが。
『ダンボール戦機』BSジャパン(2011.04.09#1〜2011.05.07#5〜)
ゲームと同時進行(ゲーム販促アニメ)の筈が、ゲームが結構な発売延期状態。現実の現在の目から見ると、驚異的な科学技術の結晶を、なぜか玩具と非合法な武器としてしか使わない不思議時空世界(^^;での、自律(?)遠隔操作ロボットのバトルものアニメ。
『プリティーリズム・オーロラドリーム』BSジャパン(2011.04.09#1〜2011.05.07#5〜)
女児玩具販促・少し不思議系(?)アニメ。モブの描き方が潔い(^^;。
『青の祓魔師(エクソシスト)』あいテレビ(2011.04.17#1〜2011.05.08#4〜)
マンガのアニメ化。学園異能バトルもの(?)。
『Aチャンネル』ANIMAX(2011.04.18#1〜2011.05.09#3〜)
マンガのアニメ化。特異(?)なキャラの日常学園もの。
『アスタロッテのおもちゃ』ニコニコチャンネル(2011.04.18#1〜2011.05.09#4〜)
マンガのアニメ化。くぎゅ。
『デッドマン・ワンダーランド』ニコニコチャンネル,BS日テレ(2011.04.22#1〜2011.05.07#3〜)
マンガのアニメ化。異能バトルもの?
『もしドラ』NHK(2011.04.29#1〜2011.05.06#2〜)
小説のアニメ化。オッカムの剃刀? 視野狭窄? などと、どうしても斜に構えて見てしまって。
『C』BSフジ(2011.05.22#1〜)
一話だけネットで視聴。緊張感の少ないカイジ?
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』BSフジ(2011.05.22#1〜)
一話だけネットで視聴。痛いニート。あなる。めんま。
2011.05.02 記
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アメリカ同時多発テロ事件、いわゆる9.11事件の首謀者と見なされ追われていた、テロ組織アルカイダの主導者であるオサマ・ビンラディンを、アメリカ軍が殺害した、とアメリカ大統領が演説した。
これは軍事行動なのか暗殺なのか、が、ずっと頭から離れない。
傍観者の興味本位な感想としては、何人目の「当り」なんだろうな、とか、鬢螺鈿「私が死んでも代わりはいるもの」、とか。
死体は海(地中海?)で水葬にされたという。
参考
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%8C%E6%99%82%E5%A4%9A%E7%99%BA%E3%83%86%E3%83%AD%E4%BA%8B%E4%BB%B6
http://gigazine.net/news/20110502_usama_bin_ladin/
http://mainichi.jp/select/world/news/20110503k0000m030120000c.html
…など。
2011.04.25 記
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アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』MBS・TBS系 の第11,12話をニコニコ動画で見て。
ほむほむっ!
キュゥべえへの報いが、目に見える形で具体的に描写されて欲しかった、のが残念な点です。
*** 以下、ネタバレ(ネタバレにつき文字の色を背景色にしてます) ***
『魔法少女になる時の奇跡で世界の法則を改訂する』という「正解」を知って、2011.03.18 の後半で書いた「善後策」を読み返すと、インキュベーターの再干渉による新たな魔法少女→魔女のサイクルを防げない、という点が難だということに気付きました。orz
一応、自分的な解法である 2011.03.18 の「善後策」では、インキュベーターのエネルギー源としての究極的存在が、魔女まどかとして出現した事をもって、それ以上/それ以後の地球への干渉の必要性はなくなった、のかもしれない、という希望的観測は持ってますが。
『過去と未来の全ての宇宙で、魔法少女が魔女に変わることを禁ずる法則』
…あまりにも理知的な「正解」。
巴マミ、佐倉杏子、美樹さやか、暁美ほむら、他の面々は、鹿目まどかが「知っている」者で在り続ける。
全ての魔法少女の「願い」を、否定も消去も変更もしない…それが、どんな「願い」であっても、それを邪魔しない。
インキュベーターも、その他の同類存在がいた/いる/あらわれるとしても、彼らの営為を邪魔しない…彼らの干渉も否定しない。
なんという許し/救済。
ワルプルギスの夜とは、いったい何だったのでしょう。
出現時の使い魔大行進を見ると、もしかして生き延びた使い魔たちの集い/百鬼夜行? それとも、使い魔たちを救いたいと願った魔法少女が、使い魔を収拾/支配するために世界を巡る的な魔女化した姿?
暁美ほむらは新たな世界で、いつ・何を願って、魔法少女になったのでしょう。衣裳こそ変わってませんが、装備は楯から弓に変わってますから、世界更新前の能力は引き継いでいない=世界更新後に改めて魔法少女になった、と思えます。
…私は、この物語が彼女の戦う姿で終わるのを見て、世界に遍在する理(ことわり)になった鹿目まどかと未来の果て/世界の終りで再会するために、暁美ほむらは新たに/再び魔法少女になったのかも、と思ったりしてます。
新たな世界のキュゥべえと語っていた時期は、もしかすると巴マミも佐倉杏子も、もういない「時期」なのかもしれない、と思ったり。
そして、荒野(?)で戦う光景は、さらに遙かな「未来のいつか」なのかも、と。
*** 以上、ネタバレ ***
↓連想↓
光瀬龍『百億の昼と千億の夜』
諸星大二郎『暗黒神話』,『孔子暗黒伝』
長谷敏司『円環少女』
2011.04.24 記
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神野オキナ『キャットテイル・アウトプット!』MF文庫J を読んで。
具体的な/明白に思える敵/的は、自らが発揮できる力を誤らせる/浪費させる、甘美な/安易な餌/罠ではないのか否か、疑うべきではないだろうか、と。
自分と相手は不倶戴天、互いに敵対する存在であると規定するのは、とても寂しい行為であり短慮ではないのか。
自分を、何か/誰かに対する敵対者と決めてしまえば、その何か/誰かに敵対すること、それ自体が行動の目的に/自分の存在意義になってしまわないか? それは視野狭窄・妄執ではないのか?
そもそも自らの敵を自らが求める・定める必要はない、のではないか? 敵・味方ではなく、味方と味方でないもの、程度で必要十分ではないか?
敵意は害意。害意は悪意。悪意は、私には愚昧にしか思えない…悪意が呼ぶのは絶対的な否定、その先にあるのは全てに容赦ない滅びなのだから。
親愛の逆は憎悪ではなく無関心。
単に、自分たちが出遅れた・主導権を取れなかった・ハブられた、と思ってしまい、可愛さ余って憎さ百倍、になっただけ、という気も、設定的には大いにありがち、とも思ったりしますが。
…と、小説や傍目八目なら簡単に言える、けど、いざ自分の身となると。
2011.04.18 記
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TV『コズミックフロント 「地球外生命を探せ 〜ついに発見?! 生命の星〜」』NHK を見て徒然。
参考 http://www.nhk.or.jp/space/program/cosmic_past03.html
厚い水の層に覆われている(と想像される?)惑星・グリーゼ581g。
番組内では、プランクトンな感じの柔らかい身体構造の生物群が想定されていたが、硬質の海草や貝や甲殻類や珊瑚な感じの生物は、考えられないのだろうか。
惑星を覆う「海」の成分も明確には提示されなかった感じではあったが、想定としては地球/太陽系と大同小異な元素構成ではないのか? 似た構成なら、水素、酸素、炭素、窒素、等の他にも、珪素やカルシウムやナトリウム等も、それなりにあるのではないか?
地球の海では、海草の群生や珊瑚の類は、光合成の関係からか、浅い海=海岸付近にしか存在していない印象ではある。
想像図からすると「深海」しか存在しないグリーゼ581gでは、CG想像図で暗示されていた(明示的な解説は無かった気がする)地球の北極圏的な氷山以外には、「固い基礎」は期待できないのだろうか。
2011.04.07 記
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未来を空想してみる。(2011.04.26 更新)
東北地方・太平洋沿岸。
幻視するのは、小山のようなアーコロジー、小島のような浮体都市。
それとも、山を天然の堤に見立てた山間の高層ビル群と、沖合で離散集合する大型客船級の「海洋町」の群れ。その船たちの間に点々と、巨大な発電・蓄電船(光、波力、風力、海水温度差、人力、等)や地産船(農業、水産業、林業、etc.)、工場船(工業製品製造・補修、廃棄物処理、真水製造、etc.)や商業船(デパート、公園、宿泊施設、各種専門店、娯楽施設、etc.)。
能動的に海水(面?)の揺れを制御して広い静水域…「海洋町」数隻が同時に利用可能、な感じで…を作る専用船、とかもある、かな?
行政船、病院船、学校船、警備船、etc.…これらは各「海洋町」の中の公共組織の施設として分散している(本部は「町」のひとつにある)、と考えるべき? それとも「首都船」を設けたり?
東京湾は、真面目にバビロン・プロジェクト(笑)。
ファストフードやコンビニは、地所を簡易な立体駐車場(屋根には光発電装置、建物内に蓄電と売電の設備)にして、店舗は自走式屋台(一カ所に複数の屋台で商品数・種類を確保とか)。数時間毎に屋台ごと、人員と商材ともども交替・補充、を繰り返す形に。それらを管理するハブ施設は、大規模な貨物集配施設に似た巨大なビルが郊外に。都市内へは小型の屋台兼輸送機を巡回させ、大規模・基幹輸送は都市間のみに。
以下は、現代科学技術文明の根幹「電磁気力」のひとつ「電力」を、独占的・一元的に管理生産供給する現在の形態の危うさ・脆弱さを、どうすれば回避・補強できるか、の、具体的な道具立てとして思案した私案(の試案)。
実現は、発電装置と蓄電装置が、どれだけ安全に安価に軽量に発達するか次第、かと。
そして、ウェブ的な分散・相互作用・併存を、ハードウェアとしての電力網として、どうにかして構築・維持・発展できないかなぁ、という空想をしてみたいな、と思い付いた一歩目です。
既存の都市は、あちらこちらに小規模発電設備(光、風力、人力、等)。民家もアパートも高層ビルも公園も公共施設も、ほぼ例外なく光発電・蓄電設備が付加されて(民家やアパートの類は光発電端末のみで、近隣の公共施設の発電・蓄電施設がハブとして取りまとめ、とか)。
建物の床や通路、歩道の一部などは踏まれることで発電・蓄電し、風雨避けの壁や柱の上には光発電・蓄電装置があり、道端には無料でor安価で使える充電ポスト。
アスレチック・ジムを兼ねた、人力発電・蓄電・売電施設。
エスカレーター、エレベーターは緊急用と身障者専用。健常者は階段を指向。
歩行者用・運動者用・自転車用の発電・蓄電器。
都市内の自動車は公用・商用のみ。私用は極めて特例のみ。都市内移動は徒歩か自転車を指向。
「電気売り」。手押し屋台、自転車屋台、電気自動車。屋根には光発電設備。
公道を自走する、無人の光発電・蓄電装置。ガード壁には光/風/振動などの発電・蓄電装置。
鉄道の運用本数は、それなり? それとも、軌道は撤去されて公道化?
個人用・自動追尾式の、光発電・蓄電装置を搭載した小型ロボット。多数の学生や社会人が、一人一台的に連れ歩いてる。小規模な発電・蓄電と荷物運びとウェブ接続機能が基本。免許式で乗用も。使用者が指示すれば/予め設定しておけば、特定時間(授業中や仕事中など)に特定場所(建物の周囲や屋上や近くの公園や公道など)で、光発電で蓄電したり。もちろん、事故や天災などで壊れても、周囲に有害・危険な影響を及ぼしたり振りまいたりしない仕様で。
光発電・蓄電用の高々度飛行船。
沿岸には、光/風/波/温度差などの発電・蓄電設備を乗せた船舶群。
空き地、公園、山、などに、自律自走式の無人の光発電・蓄電装置。公共の場所に自家用発電・蓄電機を放流することも、認可制で可能に。
…
未来を空想してみる。(2011.07.13 更新)に続く。
2011.04.06 記
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杞憂?
放射線量の高い地域の住民の年間被爆限度量の見直し・引き上げの検討を開始。
参考 http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104050616.html(朝日新聞 2011年4月5日)
現行の年間被爆限度量が「厳しすぎる値」である…限度値を、より現実に則した値にする。
この事自体は普通に「善後策」の範疇ではあろう、とは思う。
しかし何故に「今」なのか?
「現実的でない」と今更に言うのであれば、何故、策定した限度値が最適か否か・再検討/見直しが必要か否か、等の考察・判断・思考を、今まで行って来なかったのか? もっと早くに行えなかったのか? あるいは、行わなかったのか?
何故に「今」・現実の問題が起こった直後に、その問題を「なかったことにする/より軽微な印象・評価になるようにする」様な印象を与える形・タイミングで、実現しようとするのか。
福島第一原発事故での放射能汚染地域に対する補償費用の算定に当たって、上記の「見直し後の限度量」を使うことはないのだろうか。
たとえば…
「貴方の住まわれている場所は、(昔の限度値を基準にすれば危険性を勘案した補償費用が出たのですが)改訂後の限度値を基準にすれば居住に何の問題も無いので補償費用は出ません」
という使われ方をされる可能性は無いのだろうか。
事故発生時には、見直し前の限度量が規定値だったのだから、見直し前の限度量を超えた汚染が確認された場合には相当の補償費用を出すべきだろう。
参考 http://plaza.rakuten.co.jp/junko23/diary/201103210001/?scid=we_blg_tw01 放射性物質にさらされた世代
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=1310 放射線による内部被ばくについて:津田敏秀・岡山大教授
http://www.nirs.go.jp/information/info.php?i3 東北地方太平洋沖地震に伴い発生した原子力発電所被害に関する放射能分野の基礎知識(独立行政法人 放射線医学総合研究所)
***
参考 http://togetter.com/li/120524 しかのつかさ(@sikano_tu)さんの年間被曝限度の引き上げの話
肯定的な解釈をされている方の論旨です。
この論で挙げられている…
参考 http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110326k0000m040121000c.html 放射性物質:被ばく限度「引き上げを」 国際組織が勧告(毎日新聞 2011年3月25日)
…の中にある「今回の事態を受け、緊急的に一般人の年間被ばく限度を100〜20ミリシーベルトの範囲に引き上げることを求めた。また「原発事故が収束したとしても、原発周辺地域に汚染が残る」と分析。地域住民がふるさとを捨てず、住み続けることができるよう、線量限度を20〜1ミリシーベルトの範囲で設定し、長期的に1ミリシーベルトを目標とすることを提案した。」
この文章と、前述の朝日新聞のニュースと較べると、「線量限度を20〜1ミリシーベルトの範囲で設定し」という点/考え方、への言及の有無、が気になりました。
安易な一律の・足切り的な設定ではなく、汚染の深刻さに応じた、幅のある・段階的な区分、であれば、私の中で「年間被曝限度の引き上げ」への賛意は増えそうです。
***
逆に、現在の「厳しすぎる限界値」に固着させたい、のだろうか? とか考えてみる。「居住に問題ない限界値への改訂」が行われることを嫌っての、迂遠・胡乱な誘導か? とか。
で、ファンタジー・厨二に過ぎる陰謀論的な妄想を。
…被災地/居住に支障が無い程度の放射能汚染地域の土地を、容易に・安価で手に入れたい、とか、現在の土地所有者が、その土地を手放し易い状況に持っていきたい、みたいな思惑でもあるんだろうか、とか。
「厳しすぎる値」のまま推移すれば、土地の評価額はガタ落ちになるだろうし、その土地への愛着は残るにせよ執着は諦念や嫌悪感で減るだろうから手放し易くなる人が多くなるだろうし、的な身勝手極まりない・ご都合主義にも程がある想定で。
…あぁ、被災地・放射能汚染地域から居住者・所有者の自発的な減少が進めば、何かの秘密研究所とか各種の秘密基地とかの秘密裏の設置・設営や実験とかが、「人が少ないから問題ないよね」という言い訳の下に、いろいろと行えるかも、とか夢見てる救われない大馬鹿が…・・・なんて、仮想戦記的な笑い話なら、数十年後にでも作れそうな気もします、ね(嘲笑)。
つまり、その恐怖(笑)の大陰謀を実現させようとする勢力と、そうはさせまいと対抗する勢力との、知られざる暗躍と攻防の現れが、今回の上限値の変更という話題には隠されていたんだっ! ΩΩΩ<ナ、ナンダッテー(棒読み)。
どっとはらい。m(_;_)m
2011.04.05 記
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アニメ『STAR DRIVER 輝きのタクト』MBS・TBS系 全25話(2010.10.03#1〜2011.04.03#25)の感想です。
公式HP:http://www.star-driver.net/
「人生という冒険はつづく」
「君の銀河はもう輝いている」
*** 以下、ネタバレ(ネタバレにつき文字の色を背景色にしてます) ***
ヘッドは自滅を期待してた…最終回の開始直後にスガタ・ザメクに握り潰される、とか(でも、それだとスガタが殺人者になるし、そうなるとタクトはスガタを殺す的な展開にせざるを得ないし、で、ここまでの「死者の出ない戦い」と相反するから、この類の展開はナシにした、のかも?)。けどまぁ、あの生き残りエンドも相応に無様、かな?
タクトは有言実行。「全てのサイバディを破壊する」を完遂(^^v。あ、でもタウバーンが残ってる、か。
それにしても、あの最終決戦、皆水の巫女の封印解除後の光景を見る限り、地上は大迷惑・大損害・大混乱になってね? な気もしたりしなかったり(−−;。
残念なのは、部長&副部長、サカナちゃん、ミズノ、マドカ&コウ、の姿がなかったこと。地上から見上げるカットなり、マドカやコウはアプリボワゼしても良かった気が。
*** 以上、ネタバレ ***
ちょっち投げっぱなし・後は想像にお任せ、な締めではありましたが、快作でした。
*** 以下、ネタバレ(ネタバレにつき文字の色を背景色にしてます) ***
…あの最終シーンの後は、タウバーンが全員を宇宙から地上に降ろし、頭取の船を拠点に、タウバーンを切り札にして世界征服修復に奔走。やがて世界統一政府を作り、その初代大統領に頭取が就任、でいいよね(笑)。
*** 以上、ネタバレ ***
2011.04.03 記
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とりあえず、備忘として。
東日本大震災(2011.04.01 日本政府が閣議で正式に決定)で被災した福島第一原子力発電所は、被災後の手当てが上手く行かず建屋内部での爆発も起こってしまい、1〜4号炉が致命的と思える損壊状態になり、少なくともこの4つは廃炉になる可能性が極めて高いと思われる。状態としては安定しているらしい、5、6号炉も、発電所全体の状態を考えると、商用運転の再開は難しいように思える。
↓(2011.04.06 追記)↓
東日本大震災の発生当時、4号炉は、5、6号炉と同様に定期検査中で、少なくとも4号炉本体内に核燃料はない、様である。
が、4号炉建屋の使用済み核燃料プールには使用済み核燃料があり、プールの状況が悪化した結果であろう、建屋上部に損傷が見られる。
↑(2011.04.06 追記)↑
原子炉の廃炉。
日本での商用原子炉の廃炉は、1基が日本で初めての廃炉作業中、らしい。
参考 http://www.japc.co.jp/haishi/index.html 日本原子力発電株式会社・東海発電所の廃止措置
↓(2011.04.08 追記)↓
静岡県の中部電力・浜岡原子力発電所の1、2号機が廃止措置を進めている、ようである。
参考 http://www.chuden.co.jp/energy/hamaoka/hama_pickup/haishi/index.html 中部電力/浜岡原子力発電所1、2号機の廃止措置計画について
福井県の新型転換炉ふげんが廃炉作業中。
参考 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B5%E3%81%92%E3%82%93 ふげん(Wikipedia)
福井県の日本原子力発電株式会社・敦賀発電所1号機が2010年に運転を停止して廃止手続きに入る予定、という情報があるが、2011年4月8日現在、当該機は定期検査中(平成24年に営業運転再開予定)であり、廃止手続きなどに関する情報は見当たらない。
参考 http://www.at-s.com/blogs/hamaoka/2008/12/post_1.html 静岡新聞シリーズ企画「浜岡原発の選択」/廃止措置
http://www.japc.co.jp/index.html 日本原子力発電株式会社
参考 http://mainichi.jp/select/wadai/wakaru/saigai/archive/news/2011/20110323org00m040021000c.html 毎日jp/【図解】日本で運転中の原発
↑(2011.04.08 追記)↑
福島第一原子力発電所の状況は、4月初旬の時点で、損壊した原子炉内では核燃料の過熱状態が継続中で、同時に、発電所施設の各所から周辺環境へ、大量の放射性物質が漏洩し続けている状態である。また、損壊した原子炉建屋には冷却処理中の使用済み核燃料が多数保管されていて、それの過熱も問題になっている。
したがって、原子炉内の核燃料の冷却と、放射性物質漏洩の阻止が、現時点での最優先事項、と考えられる。使用済み核燃料も、可能な限り早く、損壊した建屋から搬出して別の場所で保管すべきだろう。
核燃料の冷却には、通常でも年単位の時間が必要らしい。まして、商用運転中に緊急停止して、施設の損壊によって冷却不能状態になり深刻な損傷を負ってしまったことが推測され、かつ、損壊した施設に止めたままでの不正規な冷却しか行えない今回の状態では、冷却を継続することすら難題だろう。
また、放射性物質漏洩の阻止や使用済み核燃料の搬出は、施設各所の放射能汚染が、作業の難度を高めている。
安易な奇跡や魔法は、望んでも無理。「他の誰か」には頼めない・頼れない。自分たちの地道な苦闘で、進むしかない。
…曖昧に目を逸らしていた、原子力発電所の廃止に伴う手間ひまや費用について、福島第一原発事故を契機に考えようと思ったものの、その手前の事故処理の段階で思考・想像力が飽和してしまう。
ただ、少なくとも今現在商用運転中の原子力発電所も、いずれは寿命なり何なりで運用を終え、廃炉になる時が必ず来る。
今回の事故は、その時のための貴重な参考材料になるだろう。可能な限りの注目と情報開示が、最後まで継続されることを希望する。
↓(2011.04.05 追記)↓
福島第一原子力発電所から、放射性物質を含んだ汚水の海洋への投棄が実行された。
参考 http://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201104/4_p.html 原子力発電所の水について
外交・民間を問わず、外国での日本と日本人の評価が落ちる/不信感が増す、のは免れないのではないか、と思える。
事故による漏出と意図的な投棄とは別物だから。
低濃度の汚染水なら、タンカー等に一時的に貯めておく、的な手配は出来なかったのか?
などと、当事者ではない/傍観者でしかない者としては、あまりにも拙速に過ぎる行動ではないか、という気持ちを拭えない。
排水を急ぐのは、それだけ原子炉の状況が危機的なのか・現状維持すら限界が近いのか、という疑念・懸念が頭をもたげる。
↑(2011.04.05 追記)↑
2011.03.30 記
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原子力という科学技術の応用である原子力発電所の事故。
「人が手にするにははやすぎる火」
という言葉を見て、思う。
自動車事故は無くせていない…事故を起こさない科学技術は?
手抜き工事は無くせていない…手抜きの出来ない/しなくても良い工法は?
機械の故障は無くせていない…故障しない機械は?
犯罪は無くせていない…犯罪の起こらない社会の構築は?
戦争は無くせていない…平和な世界の実現は?
貧困は無くせていない…豊かな国土の構想は?
***
プロメテウスは何故に火を人間に広めたのか。宗教者は何故に人々に神を説いたのか。統治者は何故に国を広げたのか。科学者は何故に発見/発明を公言し公表したのか。
人々は何故に知見を得ようとするのか。得た知見を実地に試そうとするのか。試した知見を敷衍しようとするのか。
言葉とは何か。絵とは何か。音とは何か。味とは何か。においとは何か。感覚とは何か。
「わたし」とは何か。世界とは何か。
***
個人の儚さ。言葉の拙さ。知見の不完全さ。
死への絶望/生への渇望。無への恐怖/有への執着。
***
あるいは「人に他者なし」だからかもしれない、と言ってみる。
それとも、「人」と「世界」しか、今のところは見えない/見つからない、からかもしれない、と言ってみる。
人の「生きる」という「力/勢い」を、「世界」は黙して受け…黙したままで応じない。応じたように思えても、それは「他者」ではなく、人の影でしかない、と。
***
…未完(苦笑)。
2011.03.23 記
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東北関東地方の農産物に、食品衛生法の暫定基準値を越える放射性物質が検出されたことを受け、特定の農産物についての摂取制限・出荷制限が政府から指示された。
参考 首相官邸ホームページ/首相官邸災害対策ページ http://www.kantei.go.jp/saigai/
…喫煙や飲酒よりも、よほど短期的にも健康に悪影響を及ぼすと考えての、この政府の対応だと思える。が、この指示は同時に、風評被害と同等以上の影響を、社会(世界)に対して決定的に及ぼした、とも感じる。
その社会的な影響を読めない政府ではない、とも思うので、激烈な拒絶反応の連鎖も厳しい批判も覚悟の上での、それも必要なリスクであると見ての今回の指示なのだろう、と考えたい。
この後の、経済的・社会的な損害に対しての手当てについても、同等以上の早さと徹底、丁寧さを示して欲しい、と願う。
追記。
東京都の水道局が、一部地域の水道水から基準値を越える放射性物質が検出された、と発表した。
参考 東京都公式ホームページ http://www.metro.tokyo.jp/index.htm
…土地、仕事、資産、等に齟齬がない向きの人々の中には、関東以外(箱根より西とか日光より北の東北の日本海側とか北海道とか、あるいは海外とか)への移動・移転・移住を始める人が出てくる可能性が無視できなくなった気もする。
追々記。
喫煙や飲酒と、今回の放射能汚染との決定的な差は、本人が意識しても、摂取しないようにすることが極めて難しい点、だろうかと思い付いた。
食物も水も空気も、煙草や酒と違って、それ無しでは生命の維持自体が難しい。それが汚染された以上、煙草や酒よりも緊急の、徹底的・根本的な対策・対応が絶対に必要、ということなのだろう、と。
2011.03.18 記
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アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』MBS・TBS系 の第10話をニコニコ動画で見て。
*** 以下、ネタバレ(ネタバレにつき文字の色を背景色にしてます) ***
魔法少女ほむら★マギカ
魔法少女ほむらの最後の魔法。それは過去の自分を魔法少女化し、記憶も付加する魔法。
それを行うには、自身の魔女化エネルギーが必要。
↓(2011.03.19 改訂)↓
そうして生れた魔女ほむらもまた、それが生れた時間の過去に顕現する?
それは、ワルプルギスの夜?
もしかして、過去を変えて望む未来を得ようとする魔法少女ほむらの最後の敵は、それに失敗した未来の魔女ほむら?
↑(2011.03.19 改訂)↑
ドミノ並べのように、過去から未来へと事象のコマを組み立て並べている途中で、過去に向かって倒れ崩れ壊れるコマの連鎖を過去の途中で止め、止めた過去の方から、崩れ壊れないように望む未来へと組み変え直そうとする、みたいな。
(崩壊を想定しなくても、未来を変えるだけで必要十分、と思い直したので改訂)
ドミノ並べのように過去から未来へと事象がコマのように並んでいる、その途中の「現在」から、それ以降の未来を望む状況へと組み直そうとする、みたいな。
組み変えるまで、未来は「一回前」のままです。
なのでキュゥべえが、現在の潜在能力の解析の他に、未来の魔女化エネルギー/エントロピー変化を感知して、魔法少女候補を見出しているとすれば、「一回前」の魔女化エネルギーを感知して、鹿目まどかに注目しているのかも、と。
…ただ、この永劫回帰のイメージでは、最初(つまり、暁美ほむらが初めて魔法少女/魔女になった時間線)で鹿目まどかたちを倒したワルプルギスの夜は「何」なのか、という疑問が解決できません。
暁美ほむらが魔法少女になり過去改変へと踏み出す原因は、ワルプルギスの夜が鹿目まどかたちを倒したから…つまり、ワルプルギスの夜は暁美ほむらが魔法少女化するより「前」の時間線から存在している、と考えざるを得ない、のです。
一回目と二回目以降で、なんとなく「形」が違う気もするので、実は「別のもの」だった(一回目は、出自不明の「強力な魔女」で、二回目以降は魔女ほむら)、という解決案はありますが、それはご都合主義な感じで嫌なのです。
↓(2011.03.19 追記)↓
本編で初めて「ワルプルギスの夜」という言葉を聞いたとき、サバト的な魔女の集会? を思い浮かべました。
単純な「強力な魔女」ではなく、ある程度の予報が可能な「現象」の様な気がしました。
本編で説明や言及がないのは、何らかの「謎/設定」が隠されているのではないか、と想像し、それが物語の終わり方に密接に関係しているのではないか、と期待してしまうのですが、はたして。
↑(2011.03.19 追記)↑
全てを救う解放/解法は、今のところ思いつけません。
せめて、鹿目まどかが10話を見て、暁美ほむらの真実を知ったら? と考えました。
「一人じゃ駄目でも。二人なら、きっと大丈夫だよ」
ほむらと同じ願いで、まどかが魔法少女になる、というオチ。
そして再びの過去で目覚める、魔法少女たち。
「これからは、二人だよ」
これなら少なくとも、ほむらは少し苦しみが和らぐ…でしょうか。
これでは巴マミも佐倉杏子も美樹さやかも、もちろん鹿目まどかも暁美ほむらも、全ての魔法少女と魔女は救われないまま、ですが。
*** 以上、ネタバレ ***
ほむほむっ!
↓(2011.03.19 追記)↓
みんな(キュゥべえを除く)が幸せ(?)になる設定を、一つ見つけた、かもしれません。
*** 以下、ネタバレ(ネタバレにつき文字の色を背景色にしてます) ***
ワルプルギスの夜は魔女ほむら。魔法少女ほむらよりも過去に遡り、全ての始まりである未来の時へと世界を彷徨う。
その性質は…献身? 献じるものは…魔力? 献じる先は…鹿目まどか?
魔女ほむらが、魔法少女ほむらの目覚める時点よりも「過去」に遡って、その時点から未来に向かって時間線を改変してゆく、ならば。
それは「一回前」の世界を、魔法少女ほむらよりも「先」に改変して行くことになり、魔女ほむらは、自分が生れる時間線を定着させることになる、ということかもしれません。
ならば。
魔法少女鹿目まどかが超絶の力を得て、インキュベーターが生れないように、その過去を変えることができれば。
キュゥべえも魔女も魔法少女も、初めから存在しない世界に変わる? のかもしれません。
*** 以上、ネタバレ ***
↑(2011.03.19 追記)↑
ほむほむっ!
↓(2011.03.20 追記)↓
上記の考察を整理して構築し直しました。
*** 以下、ネタバレ(ネタバレにつき文字の色を背景色にしてます) ***
主にジェイムズ・P・ホーガン『未来からのホットライン』の時間理論を参考に、10話の描写から、以下の仮説を立てました。
暁美ほむらの願いは、
「鹿目まどかとの出逢いをやり直したい。鹿目まどかを守れる者になりたい」
この願いは、鹿目まどかと出会う直前の自分を魔法少女にする、という形で実現しました。
魔法少女ほむらの魔法は、時間停止と四次元ポケットと、過去の自分の魔法少女化&記憶転送、ではないかと考えます。
そして、魔法少女化&記憶転送の魔法は暁美ほむらの魔女化で発動する、もしくは、魔法少女化&記憶転送の魔法の発動が同時に暁美ほむらの魔女化である、と。
前述の、キュゥべえとの契約時の願いは、魔女化エネルギーのエントロピー変化を、鹿目まどかと出会う直前の自分を魔法少女にする奇跡の実現に使ったのではないか・魔法による再現に使われるのではないか、と。
だからこそ、繰り返される時間線の変化にもかかわらず・キュゥべえとの再度の契約をすることなく、暁美ほむらは、過去の特定の時点で魔法少女化し、記憶を積み重ねてゆく、ことができるのだろうと。
魔女の性質は、魔法少女の願いを反映したもの。暁美ほむらの場合は、鹿目まどかへの献身の陰画でしょう。たとえば、鹿目まどかを強くしようと、闇雲に魔力を貯め込み送り続ける、的な。
魔女ほむらは鹿目まどかを求め、暁美ほむらが魔法少女化するより以前の、たとえば鹿目まどかの生れた過去の時間付近に出現し、魔女の一体として存在を始めるとすれば。それがやがて、ワルプルギスの夜と呼ばれることになったのだろう、とすれば。
元々の始まりの時間線では、ワルプルギスの夜は、未来のいつかに暁美ほむらが魔女化するまで存在しなかった、のではないでしょうか。
この、元々の始まりの時間線で、暁美ほむらが魔法少女になった時の願いは、前述の時間操作系の魔法を使えることから考えると、たとえば、
「鹿目まどかといつまでも生きたい」
的なものだったのではないか、と思えます。
暁美ほむらが未来のある時点で魔法少女になり、やがて魔女化すると、それは鹿目まどかを求め、鹿目まどかが生れた時点の過去にワルプルギスの夜として出現し、時間線を変えてしまった。
つまり10話の最初の世界は、最初の魔女ほむら=ワルプルギスの夜によって変わった時間線だった。
その結果、暁美ほむらの願いは、鹿目まどかを焦点とするものではありながら、元々の始まりのそれから変わってしまい、その結果、魔法少女ほむらと魔女ほむら=ワルプルギスの夜による、終りの見えない繰り返しの時間線が始まってしまった、のではないでしょうか。
これは、ある時点以降の時間線の変化は、衝撃波的に・一瞬で、未来へと伝搬する、という考えに基づいた仮説です。
つまり、魔法少女ほむらが時間改変を始める時点より前に魔女ほむら=ワルプルギスの夜が始めた時間改変は、魔法少女ほむらの時間改変より「前」に有効になっているのではないか、と。
もしかすると過去に出現する魔女ほむら=ワルプルギスの夜は、時間線の繰り返しの数だけ、増えているのかもしれない・積み重なり・強化されているのかもしれません。
そして、その度に鹿目まどかも強化されている、のかもしれません。
この呪縛を解くには、根本的な過去の改変しか思い付きません。
インキュベーターの出現の阻止、あるいは、インキュベーターの性質の変更。
地球世界でキュゥべえが魔法少女を作らないように過去を変えれば、この世界からキュゥべえも魔女も魔法少女も、最初からいなかったことになるでしょう。
具体的な展開・段取りは、全く考え付きませんが。orz
あと、巴マミ、佐倉杏子、美樹さやか、が魔法少女になった要因の解消には、上記の時間線の変化や解決は、たぶん関係しない・関係ない、だろうという点も、意気消沈する事象です。
実は全てキュゥべえの仕業だったんだよ! ΩΩΩ<ナ、ナンダッテー 等と言うのは、あまりにも下品と言うか、それこそご都合主義ですし。
*** 以上、ネタバレ ***
↑(2011.03.20 追記)↑
ほむほむっ!
↓(2011.03.25 追記)↓
終盤の展開を思い付きました。
*** 以下、ネタバレ(ネタバレにつき文字の色を背景色にしてます) ***
公式ホームページのSPECIAL/魔女図鑑に、鹿目まどかの魔女(Kriemhild Gretchen:クリームヒルト グレートヒェン)の説明が掲載されました。
http://www.madoka-magica.com/special/dic/card27.html
『救済の魔女。その性質は慈悲。この星の全ての生命を強制的に吸い上げ、彼女の作った新しい天国(結界)へと導いていく。』
…ワルプルギスの夜との戦いの舞台は水没した廃墟。そして魔女を倒した後も風景は変わりません。
もしかして、この物語世界はワルプルギスの夜よりも前(キュゥべえが地球世界に来た時)から、キュゥべえの「結界」に封じ込められた幻想世界…魔法少女から魔女を生み出しエネルギー源とする舞台装置、だったのではないか、と思えてきました。
そして鹿目まどかたちが暮す場所以外は、あの最後の廃墟のような状態になっているのではないか、と。
この仮定『地球世界は既に滅亡していた』を免罪符に、上記の魔女の行為を、魔法少女契約の奇跡として実行すれば、それはそれで救済になるのではないか、と思い付きました。
それは魔法少女の奇跡で、地球世界を再創造する、ということです。
暁美ほむらの永劫回帰とは別の意味での「やり直し」。
元の世界の破滅の回避ではなく、それを踏まえた上での救済策・善後策、です。
その世界には魔女が居るでしょう…この救済を行い魔女化した魔法少女、破滅した世界の鹿目まどかの魔女が。
だから魔法少女も要るでしょう…魔女の振りまく負の衝動=禍の種から世界を守るために。
魔法少女の宿命『魔力が尽きれば魔女化する』は、魔女がグリーフシードを継続的に生み出し、それを魔法少女が刈り取る仕組みがあれば、予防できます。
そして鹿目まどかなら、その魔法少女の役目を、再生世界の自分に負わせるのではないでしょうか。
これなら、鹿目まどかが世界…自分以外の全て…を救う、と言えます。
暁美ほむらは怒り否定し拒絶する、でしょう。
そして、暁美ほむらの永劫回帰を止めない限り、鹿目まどかの救済は確定しません。同時に、暁美ほむらの過去干渉があったから、この救済策が実現できた、とも言えます。
ならば、暁美ほむらのループ毎の記憶の更新を止めれば、今回のループで過去は確定するでしょう。
再生地球の暁美ほむらが記憶の更新を引き継げば、暁美ほむらの苦闘を無にしない意味で、多少の慰撫にはなる…でしょうか。
そして記憶を継いだ、再生地球の暁美ほむらは、魔法少女・鹿目まどかの協力者になる、でしょうか。
それとも、自分もまた魔法少女になろうとする、でしょうか。
*** 以上、ネタバレ ***
↑(2011.03.25 追記)↑
↓連想↓
光瀬龍『喪われた都市の記録』,『復讐の道標』,『征東都督府』
バリントン・J・ベイリー『永劫回帰』,『時間衝突』,『時間帝国の崩壊』
ロバート・A・ハインライン『夏への扉』,『愛に時間を』
ジェイムズ・P・ホーガン『未来からのホットライン』,『巨人たちの星』
筒井康隆『時をかける少女』
内田庶『人類のあけぼの号』
豊田有恒『モンゴルの残光』,『退魔戦記』,『ダイノサウルス作戦』
フレッド・ホイル『10月1日では遅すぎる』
小松左京『果しなき流れの果に』
山田正紀『最後の敵』
松本零士『ミライザーバン』
水上悟志『惑星(ほし)のさみだれ』
長谷川裕一『クロノアイズ』,『クロノアイズ・グランサー』
中平正彦『破壊魔定光』
永井豪『手天童子』(2011.03.21 追記)
細田まもる『時をかける少女』
ジェームズ・キャメロン『ターミネーター』
葦プロダクション/国際映画社『宇宙戦士バルディオス』
ITV/インポッシブル・ピクチャーズ『プライミーバル』
サンライズ『ママは小学4年生』
TBS『スーパージェッター』
東映/テレビ朝日『仮面ライダー龍騎』(2011.03.19 追記)
以下は、詳細な内容は知らないのですが、連想してしまったので記しておきます。
5pb/Nitroplus『Steins;Gate』
age『マブラヴ』,『マブラヴ オルタネイティヴ』
桜坂洋『All You Need Is Kill』
2011.03.15 記
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3月11日14時46分頃、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」が発生しました。
TVの現地取材行動を見て、取材者たちは、被災地での自分たちの存在を、どう自覚・認識しているのだろう、と思いました。
その姿を想像すると、「異物」ではないのか、と思えます。
被災者ではなく、救援者でもなく。
あるいは、取材者たちは、「自分たちは無色透明な目」である、的な認識なのだろうか、とも想像します。
でも、取材者たちもまた、その場に居る人間、の一人でしかありません。
現地取材行動は、どれほどに救援活動に寄与しているのでしょう。
「避難所では、これこれこういう問題があります。何々の物資が不足しています」
現地取材行動で視聴者に向かって発せられる、このような言及を、取材者たちは取材行動の中で、救援活動組織にも伝えているのでしょうか。
被災地に向かうとき移動手段の積載量に余裕を作り、救援活動組織に申し出て救援物資を輸送する一助になる、等の行動をしていたりするのでしょうか。
被災地・被災者は、救援活動をこそ望んでいるでしょう。ならば取材者たちも、取材行動以上に、可能な限り救援活動に重きを置いて欲しい、と思うのです。
2011.02.20 記
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私が「傑作」と認めるのは「私にとっての傑作」であるものだけ。
たとえ他人/世間が「傑作」と称揚している事物であっても・たとえ他人/世間が無視したり酷評したりしている事物であっても、私自身が対峙/鑑賞/賞味して、なるほどと得心して初めて、私にとっての「傑作」となる。
時を過ごし・興味が移り・関心が変わって、かつての「私にとっての傑作」が、私にとっての「傑作」でなくなることはあるだろうし、かつての私にとって「傑作」ではなかった事物が、現在の「私にとっての傑作」になることもあるだろう。
私にとって「傑作」とは、そういう極めて私的な・恣意的なものである。
ある事物を傑作・駄作とする、他人/世間の評価は多少なりとも気になるし、その事物への興味を惹かれる切っ掛けの一つではある。
しかし評価は千差万別・人それぞれ・個人の自由でもある、と思うし、自分の評価を他人/世間の評価で変えたくない・他人/世間に強要したくない、とも思う。
2011.02.01 記
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アニメ『ハートキャッチプリキュア!』東映・テレビ朝日系 全49話(2010.02.07#1〜2011.01.30#49)の感想です。
公式HP:http://www.toei-anim.co.jp/tv/hc_precure/
今回のプリキュアは、異世界設定がほぼ存在しませんでした。主人公たちのパワーアップの時に使ったプリキュアパレスが例外的に異界な存在だった、くらいで。
プリキュアという守護者も、それを出現させる超越存在・心の大樹や妖精も、ここではないどこかの異世界からもたらされたものではなく、物語世界の地球に由来するもの、という設定は、これまでのプリキュアとは違っていた点だった、と思えます。
ラスボスとしてのデューンは、その出自や動機が非常に曖昧・抽象的なままで終わってしまいましたが、彼(?)もまた、地球由来の超越存在だったのでしょうか。
それとも、デューンと心の大樹は、かつて異世界からハートキャッチの地球に到来した存在だったとか?
あるいは、元々はデューン(だけ)がいた地球に、どこからか心の大樹が現れて、それまでの荒涼としていたハートキャッチ地球に生命が生れて…・・・とかとか?
物語のクライマックスで、地球はデューンによって異界に変わり、エピローグでは、心の大樹も妖精たちも地球世界に在り、プリキュアという存在もまた「終わってない」ことが暗示されていたように思えます。
一度は異界化し、復旧した地球世界は、実は新生した、かつてとは(少し?)違った世界、なのかもしれない、とか思ったり。
さて。
ダークプリキュアとサバーク博士の結末は、月影ゆりの中で、どう決着が付いたのか、気になります。と言うか、そうそう結論が出せるものでは無いだろう、と思えるのです。
デューン、心の大樹、サバーク博士、キュアフラワー…過去に、彼らの間で、はたして何が・何かあったのか、と空想したりも。
2011.01.18 記
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伊野隆之『樹環惑星 −ダイビング・オパリア−』徳間文庫 (購入:2010.12.29)
…読了後には、物語の終わり方への不足感が残りました。もっと登場人物や物語展開の「その後」が知りたい、と。
主役のシギーラに関しては、物語的な「終わり」も、終わった後の「未来図」も、それなりに納得できる、とは思えます。が、彼女以外の主要人物や物語世界自体の「未来図」は、想像しようにも手掛かりが少な過ぎるというか曖昧模糊に過ぎるというか。
端的にはプラドという、超高空からのスカイダイビングを生業にしている男の「その後」を想像・想定できないのが、とても不満です。
山口優『シンギュラリティ・コンクェスト 女神の誓約(ちかひ)』徳間文庫 (購入:2010.12.29)
…物語の中盤までに頻出する、悪ノリな印象の「見立て」や固有名詞群に辟易しましたが、終盤の展開は感嘆しながら読み終わりました。
『樹環〜』の方は、映画やマンガのような表現形式への移植・翻案がし易そうに感じます。逆に『シンギュ〜』の方は、小説という形式でなければならない/映画やマンガにすると全く別物になってしまう可能性がきわめて高いのではないか、と思えます。
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