「ぼ」は暴力の「ぼ」〜♪とかトーン低く口ずさみながら、布団の上の子猫ぼたんの暴れっぷりに耐えかねて寝床を抜け出す寒い朝。4月も半ばというのにストーブ焚くのは業腹ながら、遊んでやらないと彼女がますますエキサイトするのは自明の理、まずは人間が動けるレベルまで部屋を暖めないとならん。
で、老猫チーズに餌をやって、あとはひたすらボールを投げて狭い室内でチビを走らせる。ウサギの毛らしいふかふかボール(振るとカラコロ鳴る)が好みで、投げると銜えてくる、銜えてくると投げる、投げると銜えてくる…の繰り返し。なんだな、猫用ピッチングマシンになるために40余年を生きてきたワケではないと思いたいのだが。
ねこま(布団の中)「今にゆったりとして落ち着いた静かな猫になってくれるかなあ」
まあ、なるだろう。どっしりとして横柄でぐーたらな猫に。それが現状よりマシかどうかは、判断の難しいところだけれど。
ところでぼたんの最近の興味の対象はTV。こんなふうに伸び上がって、画面で動くものを追っている。
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イコールTVを観るときは必ず猫の後頭部がセットということになるワケで、先週分からの『仮面ライダー電王』を眺め始めた時も黒いシルエット入りだった。
…それでもいいや、というほどじゃないけど、なんか違和感まみれの話だったな。
こう、粗いつーか薄っぺらいっつーか雑つーか。親子の情愛を描くには無理のあるネタはともあれ、キャラクターの性格や行動がこれまで蓄積したものからずるずる〜と踏み外してる気が。
そもそも冒頭、寝ぼけてた?にしてもキンタロスの行動はどうかと。他人に無意味な暴力ふるうようなキャラじゃないっしょ?前半のマネージャーぶん投げは後でフォローしてるけど、2話目では乗員の確認も無しに車を海に放ってるし。あれ、運転手がいた筈だよね?
そしてトラブルを起こしまくるキンタロスにいくらイラつかされたとはいえ、モモタロスが彼の追放を手放しで喜ぶってのはさらにイヤだなあ。口は悪くて粗暴だけど、ウラタロスにコロッと騙されるぐらい素直で優しいヤツってのがモモタロスのキャラクターでしょうに。
あと、当たり前みたいに一般人に(しかもまだ出現してない)怪物の話をしたり、取り憑かれた人の口から事情説明が「契約完了後」に「語られる」ってのも今までと違うような。そもそも、タイムパラドックスネタでOKとするなら、これまでのエピソードは何だったのよってことにならないか。良太郎たちだって微妙に時間を改変しつつミッションこなしてきたのだし、そうでなかったら番組開始からこっちのあの世界の皆さんは、みんな怪物の記憶を持って暮らしてるってことにならないか?
とこう文句を垂れてはきたものの、そんな話をしっかりかっちり演じきって最後まで見せてくれた役者陣には惜しみなく拍手したい。特に主役、上手い!新たなパーソナリティのしぐさや表情をしっかり身につけて演じ分けてる、若いのにたいしたもんだなあ。もちろん、声優やスーツアクターのバックアップも強力で、イマジンたちの個性をしっかりと際立たせている。これで話さえしっかりしてたら、さぞや面白かったろうなあ。
と、後でサイトを見たら、今日は今までのメインライターとは脚本が違ったそうな。小林さん、早く帰ってきてください。さびしいよう。<最近「ディアボロの大冒険」にハマってます
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