軌道エレベータ展望  [上]に戻る

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9 軌道エレベータの動力/駆動方式 

 思い付きと言うか、ちょっとしたメモみたいな項ですが…。

 先日、こんな論文を見つけました。
『レーザーエネルギーによる宇宙エレベータの遠隔駆動』
 → http://www.jsme.or.jp/publish/kaisi/040502t.pdf
 気体を封入した管の中を、レーザーで気体の一部を爆発的に膨張させることで推力にして物体を移動させる手法、と解釈しました。
 地球の軌道エレベータに実装するには、3万6千km(静止衛星軌道高度以遠も含めれば10万km超)に渡って、作動気体を有効な気圧(密度)に保つ必要がある点が問題でしょうか。それだけの規模の加速管や作動気体が設備重量(質量)になることも問題点になりそうに思います。

 現実の事業として軌道エレベータの建造に向かった準備をしている企業(LiftPort Groups → http://www.liftport.com/)の構想では、上下するエレベータに電力を無線で供給することで軽量化を測ろうとしています。

 小説類では、動力源/駆動方式への言及は無いか、あっても簡単/曖昧な言及しかないか、未来的技術で済ませるか、が大半である印象があります(原典を当たっての再確認をしていませんので、曖昧な表現ですいません)。