スプレーブース (2001.7.7〜)


材料 :
  角材
  換気扇
  ダンボール箱
  ビニールシート  他
費用 :
  約6,000円
所要日数 :
  3日(ながら作業時間(笑)集中できれば1日で済むと思う)


 1. 材料調達
 作業に先立って、まず換気扇を探し歩いた。コレが無いと話にならない。小さ目の扇風機を使うことも考えたが、フィルタをつけたかったので却下。結局、近在の大型金物店で150×150mmサイズのキッチン用(小型)を、約5,000円で購入した。作業スペースそのものが小さいので、これぐらいが妥当かなと。
 次に、ブース本体になるダンボール箱。写真ではりんご箱(中身はとっても美味だった)だが、実際には数年前に買ったプリンタのそれを使った。取っておいて良かったなぁ。よし家人にコジキ根性(放送禁止用語)と言われても。
 あと、ここには補強用の木枠に使う角材も一緒に写ってるが、これは換気扇入手後に買ってきたもの。詳しくは次項で。


 2. 設計
 すでに頭の中では大体の形ができているのだが、角材を組み合わせる都合上、換気扇に必要な枠の寸法を取って設計図を引いてみた。まぁ、いい加減な図なんだけどね、特にExcelで描いてるあたりがダメダメな感じ。
 で、この図を元に、一番安い松材(1本800円)を東急ハンズで買ってカットしてもらった。なんで自分でやらないかというと、精度の問題。ご家庭用のノコギリでもってギコギコやると、角がイビツになったりするんだよね。それに2mもある角材を持ち帰るのは大変だし。ハンズでは寸法さえ正確に伝えれば、店員さんがきれいに直角を取って、節の部分も避けて切ってくれる。1カット数十円ってカウントも分かりやすくてウレシイ。おすすめである。


 3. 枠組み
 先に角材で、換気扇がはまる補強枠を作る。ブースの外側に立てて換気扇を支える「脚」の役割も果たすものなんで、この点では扇風機を使ったほうが安上がりで良かっただろうな。
 組み合わせて木工ボンドで仮止めし、きちんと換気扇の後部がはまるのを確認して釘で固定。鳥居の出来そこないみたいなモンが出来上がった。


 4. 本体加工
 配置場所に合わせて、本体部分になる箱に手を加える。向かって左手、換気扇の後ろにソレが入る穴(上で作っておいた枠の内径)を開け、天井部分と窓に向いたほうに明り取りを作る。天井は手前半分を切り取り、明り取りは大き目の窓にした。ここには後で透明なビニールを貼る予定。<でないとブースの意味が無いって
 あと、明り取りの周囲や側面などの要所にガムテープを貼って補強。これで準備は整った。


 5. 組み立て
 左の写真は横倒しにして作業中のもの。箱の内側に換気扇をセット、外側に補強枠をつけてネジ止め。ネジ穴4つを交互に締めていく。木材にしっかり食い込んでくれて、なかなか良い按配である。
 右の写真は、建設予定地(笑)に据えて排気口側から見たもの。
 机と、袖机に使っている押入れ箪笥との段差を、脚がうまくカバーしてくれる。念のためブースの張り出した部分の床下に雑誌を積んだ。
 これでブースそのものは八割方アップ。あとは排気経路の確保だ!


 6. 排気ダクト
 当初の予定では筒状にしたゴミ袋で煙突(?)を組んで窓から排気しようと思っていたのだが、それだと窓を開けなくては作業が出来ない。窓の他の部分をふさぐ手間を考えるとエラい大事である。おまけに夏暑く冬寒いという、地球厳しい環境になっちまうし。ということで、あっさり方針変更して、壁の換気口につなぐことにした。
 とはいうものの、よくあるタイプのフラットなプラスチック枠(格子をスライドさせて開閉できるタイプ)の換気口なので、ビニールの貼り付けがイマイチ上手く行かない。窮余の策として、排気口カバーを作ってみた。
 なお、一緒に写ってるものについては不問のこと。
 しかしどうも外見がムサ苦しい。それ以前に、風の通りが悪そうだ。ちょっとリューターを使ってみたが、ダンボールの隙間にパテの粉が溜まるようで、それも気になる。
 そこで、ちょっと余分に出費(約500円)して、換気口の戸外用口を買ってきた。内側のネジ止めを外し、付け替える。ちなみに大家さんには内緒。出て行く時に復旧するので、勘弁してくださいつーことで。<よい子は真似をしないように
 で、知人から貰った筒状の透明ビニールを貼り付けてみた。これなら軽いし、何より中が見えるのがいい。
 ……だから一緒に写ってるものは気にせんでくれって。


 7. 完成
 ブースの排気口にダンボールを筒状にして取り付け、それに上記のビニールを貼り付けた。ダンボールは上側を短く下を長くして、「斜め切り」つーか竹槍状になっている。小さくてナンだが、トップの写真を見ていただきたい。
 最後に本体の後側から厚手のビニール(テーブルの汚れよけに貼るようなヤツ)を手前に垂らし、適当に留めつけて完成。
 使用感は、なかなかのモンである。今のところパテ削りにしか使ってないのが難だが、微細な削りカスを吸い取ってくれるのでマスクをしなくても苦にならない。
 あとは、スプレー作業ができるまで、頑張ってブツを作るのみである。さ〜て、一体いつになるのやら……。 [2001.8.15作稿]




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