笹本祐一 ...last update 2005.12.26
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『星のダンスを見においで』朝日ソノラマ
購入:2005/04/29 読了:2005/04/30
文庫版も持ってます。でも、突き合わせて一字一句違いを検証する元気はありません。それでも、私が気付いた差異として、最終決戦直前と、クライマックスとエピローグの間のと、計二カ所の、ちょっとしたエピソードの追加がありました。
女子高校生の、銀河を飛び回る大冒険。
ふとした縁で知った宇宙海賊のゴタゴタに、持ち前の前向きな性格で飛び込んで。地上から空へ。そして宇宙へ。
何度読んでも良いです。焦がれます。
装画・挿画は、私は 榊一郎《ストレイト・ジャケット》富士見ファンタジア文庫 シリーズが初めてだった、藤城陽氏。
ボブカット(P33)にしては、主人公の髪形が長いような。でも、それ以外は気になりませんでした…惹かれる/印象に残るキャラ・デザインか、という観点ではインパクトに欠ける感じですが。
JJFのデザインは良いです〜。ヴィン・シュピーゲル提督も見たかったです。
ライザは、逆に印象的に過ぎる気がしたり。もう少し地味めな方が、と。このデザインだと、マリア、と言われた方が個人的には得心だったり。
裏表紙の惹句に『笹本スペオペの原点が復活!』とありますが…それは『スターダスト・シティ』が再販されたら、そちらに付けるべきではなかったか、と思いました。内容的に[宇宙活劇]と言えるか、と言われると「てへ」とは思いますけどー(;´Д`)。
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『裏山の宇宙船』朝日ソノラマ
購入:2005/07/05 読了:2005/07/06
文庫版も持ってます。でも、(以下略)。特に差異とか加筆訂正部分とか、には気付きませんでした。
とある田舎。普通(?)の高校生たちが夏休みに体験した、『現代、地上で特撮なしのスペオペ(P417「あとがき」より)』。
「あっちは、お隣の相馬さん家……」(P332)
今更ですが、文庫版の挿絵氏の苗字、ではないかと思い付きました(爆)。
今回の挿絵…放電映像氏は、柴村仁『我が家のお稲荷さま』電撃文庫 や神野オキナ『あそびにいくヨ!』MF文庫J 等で、昨今絶賛けものみみ中の方、という印象が私の中にありまして、かつ、センパイや昇助くんのデザインは都会っぽ過ぎるのではないか、と感じてしまって、個人的には残念ながらイマイチ乗れませんでした。
『星のダンスを見においで』と、この『裏山の宇宙船』…どちらが好きか、と言うと、私は『裏山の宇宙船』です。終わり方の、大仰に言えば「これから世界/未来は面白くなる」感じがたまりません。
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『小娘オーバードライブ 1』朝日ソノラマ
購入:2005/10/30 読了:2005/12/26
文庫(略)。 むっちりむうにい氏のコミック版も(たぶん ^^;)。
先祖代々マッド・サイエンティストやオカルティストを排出している(らしい)小石川家の、次代当主である(らしい)のぼる氏が、自分が作った発明品の活路を、アルバイトとして雇った人に正義の味方として使ってもらうことに見出し、募集広告を出しました。
その広告に惹かれて小石川研究所に来たヒロイン(?)坂井美帆は、同じく(?)募集を知って駆けつけた同級生・綾乃小路麗香(小石川のぼるに家庭教師をしてもらった経験あり)に引きずられて応募し、なんと合格してしまい。
とはいえ、この物語の開始早々は、正義の味方の「敵」は姿を見せてなくて、どちらかといえばマッド・サイエンス・ドタバタ劇の様相を呈して。
『1』に収録されているのは短編が5編。その中の「第五話」が書き下ろしでした。
その「第5話」を読みながら…
P365前後…ブラックホール(複数)をブン回して重力制御とかで推進する、中性子星人の宇宙船、だったり? 参考:ロバート・L・フォワード『竜の卵』ハヤカワ文庫SF、同『スタークエイク』など
P375前後…蝉みたいな生態だったり?
P380前後…月の裏側に張りついている母船、のイメージが(;´Д`)
…等と、中々に堪能させていただきました。
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