『デルフィニア戦記(全十八巻)』中央公論新社
購入:1996/??/??〜1998/??/??
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王座を捨てて放浪する戦士・ウォルは、彼を王座から追った奸臣の放った刺客たちに囲まれる。その戦いの場に、一人の少女が現れ、ウォルに味方し、人数に優る刺客たちを倒してしまう。
少女はリィと名乗り、物語の最後まで、ウォルと行動を共にすることになる。
ヨーロッパ中世に似た世界設定の中で、一筋縄ではいかない性格(笑)の人々が、欲望のままに奸計を巡らす者たちと戦う物語、です。シリーズの最後の方では「敵」に息切れが見えて、物語的には多少の失速感を覚えてしまいましたが、その、一筋縄ではいかない性格の人々の活躍は魅力的で、それ故に、この作品を私は読んでいたのだと思います。
『大鷲の誓い デルフィニア戦記外伝』中央公論新社
購入:2006/03/27
ナシアスとバルロの出会いから「現在」まで、の話でした。後半は、物語の本編と重なっているからでしょう、かなり端折った/急ぎ足の語り口になっていて、ちょっと物足りない感じが残りました。もっとも、それを本編とは重複させないように語るのなら、かなりの工夫とページ数が必要な気がするので、一冊で納めるための選択ではないか、と考えましたが。
最後には、デルフィニアの「現在」が軽く語られていますが、これはちょっと、ナシアスとバルロの話とは言えず、蛇足のように思えました。
『桐原家の人々(四巻)』中央公論新社
購入:2000/??/??〜2001/??/??
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桐原家には三つ子の高校一年生がいます。女が一人と男が二人。名前は左記の順に、猛(たける)と眞己(まさみ)&都(みやこ)。他に、就職済み(独身)の姉・麻亜子と兄・零がいます。ところが実は…。
おもろうて、やがてしみじみと笑える、(一応)コメディ・タッチの現代物です。