『魔法使いになる方法』富士見文庫→『駆け出し魔法使いとはじまりの本』創元推理文庫
富士見文庫 購入:1991/??/?? (奥付:平成3年 (1991)/05/10 初版発行) /
創元推理文庫 購入:2008/10/25
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本好きの少女ニータ(ジャニータ・キャラハン)は、いじめっ子に追われて馴染みの図書館に逃げ込み、そこで「魔法使いになる方法」という本を見つけます。そして、その本に記されていた[魔法使いの誓い]を唱えた次の日、ニータは自分が本物の、新米の魔法使いになっていることを知ります。
ニータは、身近にいた魔法使いの少年キットと友人になり、先輩の魔法使いたちとも知り合います。
そして、ニータとキットは、ニューヨークのマンハッタンを舞台に、世界の根幹に迫る冒険をすることになります。
リアルな現実の「裏 or 隣」に在る、決して無制限でも万能でもない、リアリスティックな魔法世界。そこで繰り広げられる、少女と少年の冒険。
出会えて良かった、と感じている、とても好きな本です。
2008.11.01 記。
喜ばしいことに、東京創元社から新訳(訳者:田村美佐子)が出ました。
作者名や主人公名(ジュアニータ・キャラハン)が変わっています。個人的に、挿絵がないのが残念だったりします。
『魔法使いになる方法2』富士見文庫
購入:1992/??/?? (奥付:平成4年 (1992)/03/10 初版発行)
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家族と一緒に海に来たニータとキットは、ある夜、人間たちが使った爆発する銛で負傷し、鮫の群れに襲われていた鯨を助けました。
その鯨も魔法使いで、二人は鯨に変身する魔法を得ます。
鯨たちは、悪の力を封じる『十二王の歌』という儀式を行う準備をしていて、ニータたちにも助力を請いました。ニータたちは協力の約束をしましたが、ニータが担当することになった役割は、二人が考える以上に大変なものだったのです。
『歌』を歌う要員の一人(?) として、巨大なオオジロザメが登場します。彼の名はエド・ラシュテカレスケット、マスター・シャーク、支配されざる者たちの族長と呼ばれています。『十二王の歌』の要員の中で、私は彼が一番印象的で、とても好きです。