七尾あきら ...last update 2008.01.10  [上]に戻る

 『古墳バスター夏実』角川スニーカー文庫
 『風姫』ファミ通文庫
 『シャギードッグ』GA文庫

『古墳バスター夏実 もしかして大団円』角川スニーカー文庫
  第1巻 購入:1997/??/?? 
『古墳バスター夏実 II 太陽より愛をこめて♥』角川スニーカー文庫
  第2巻 購入:1997/??/?? 
『古墳バスター夏実 III ドラゴン・ソング』角川スニーカー文庫
  第3巻 購入:1999/04/01 

 科学技術や文化的には現実の現代と同レベルな世界。しかし、この世界では魔法が使え、ドラゴンなどの幻獣が存在していたりして、少し考えると、よくそれで現実の現代と良く似た人間社会が成立しているものだ、と思えるのですが。
 軽い気分で1巻目を(ちょっと立ち読みしてから)購入し、けっこう面白かった〜、と読み終わり。
 一巻目が悪くなかったから二巻目も、と買って…神谷真と印南氷見香に惚れました(赤面)。
 そして三巻目。…泣きました、良い話です。


『風姫[天を継ぐ者]』ファミ通文庫
  第1巻 購入:2002/07/20 
『風姫[地を護る者]』ファミ通文庫
  第2巻 購入:2002/11/02 

 二巻を合わせて一つの物語だ、と、[地を護る者]を読み終えて感じました。[天を継ぐ者]を読み終えた段階では、暗澹とした終わり方に疑問を覚えたのですが、[地を護る者]で、オープン・エンディングではありますが、明るい「未来(あした)」を想起させる、気持ちの良い結末になって、良かったです。


『シャギードッグ 天使の序章(プレリュード)』GA文庫
  第1巻 購入:2007/01/12 読了:2008/01/06 
『シャギードッグII 人形の鎮魂歌(レクイエム)〜defeated〜』GA文庫
  第2巻 購入:2007/06/16 読了:2008/01/07 

 〈日本震災(ジャパン・クラッシュ)〉から復興した日本……舞台となる社会の雰囲気は、現代日本。ただ、様々な科学技術は未来的に進捗している、感じで。たとえば、脳内導入(インストール)する格闘プログラム、戦闘用パワードスーツ、遺伝子操作技術、等々。
 さらに、そんな未来的科学技術と相反する感じの、武術(?)の超絶的達人や、超能力者としか思えない異能者たちが、深く静かに潜在していて。

 格闘プログラムの保持者(ホルダー)は、自身の能力を確かめるためか、ストリート・ファイトに勤しみ。
 異能者は暗躍し、達人は観照し。

 …サイバーパンクな世界観、とは思えるものの、主人公の[武器]である「格闘プログラム」の周辺設定が無さ過ぎ/不安定/不確定な感じで、落ち着きません。自家用車並の社会的要素・存在感で描かれている、のかな、とは思えますが、たとえば、入手先/製造者/販売保守組織・資格審査や免許試験、等の有無とかは何も判りません。
 主人公たちの物語そのものは、苛烈で深刻で爽快で、面白いのですが、その物語を彩る大道具の基礎が曖昧・不安定な印象なので、物語に安心してのめり込めない、残念さを感じています。


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