『ブレイク−エイジ』(全十巻)ASCII/アスペクト/エンターブレイン
第1巻 購入:1994/??/??
第2巻 購入:1994/??/??
第3巻 購入:1995/??/??
第4巻 購入:1995/??/??
第5巻 購入:1995/??/??
第6巻 購入:1996/??/??
第7巻 購入:1996/??/??
第8巻 購入:1997/??/??
第9巻 購入:1998/??/??
第10巻 購入:1999/04/01
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ほぼ完璧に物理法則をシミュレートするシステム上で、全世界をネットで結んで行われる、ロボット・バトル・ゲーム『デンジャー・プラネット』(以下DP)。
そんなゲームが存在する、現在よりも少しだけ未来で展開される、ラブコメ+αなお話。
逢羽市(架空の地方都市・モデルは香川県高松市)に住む高専一年生・仁村桐生は、親友の倉田大輔と共にDPに興じる毎日を過ごしていた。
その日は、高専の電算部部長に依頼され、電算部謹製V.P.(バーチャル・パペット:DPにおけるロボットの総称)を使ってプレイしていたが、見慣れない強力なV.P.に強襲され、瞬殺されてしまった。
そのV.P.に興味を持った仁村桐生は、戦闘終了時に見たデータを手掛りに、パイロットがいると思われる店を訪ねてみた。ところが、男とばかり思っていた相手は年上の女性だった。
仁村桐生は、そのパイロットに対戦を申し込む…「勝ったらつき合ってください」と。
そして、新たに組んだV.P.九郎で、苦戦の末に辛勝するが、相手のお姉さん・高原彩理は「あなたの”九郎”を倒すまではつき合ってあげる」と言うのだった。
…というのが第一話の概要です。文章で書くと、かなり赤面な話かも、ですねぇ。
ところが、基調はラブコメなんですが、DP上での戦いや、DPというゲームを巡る状況が、かなりシビアに展開したりして、燃えます。
そして、それ以上に、登場するキャラクターが活き活きとしていて、飽きさせません。
『BREAK−AGE外伝 ボトルシップ・トルーパーズ』アスペクト/エンターブレイン,『同 完全版』エンターブレイン
購入:2002/12/08,2006/03/27(完全版)
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2006/05/05 記
完全版…楽園な南海、な感じの海戦ステージ「太陽系第三惑星ミクロネシア海域」。この、地域限定のロケテスト・ステージは、その地域の海運や造船に働く大人たちが、非武装の趣味的VP…外観の再現性に拘った、船舶模型のVP版…をお披露目する場所にしていましたが、それを知った一部の者が乱入しては撃墜数稼ぎを行うようになっていて。
そこに、天真爛漫な成長途上な主人公たち…同じ学校の先生と生徒…が関わり、生徒の実家の家長が始めたVP事業も絡んできて、みたいな展開で。
途中で長期の停滞が入ってしまった故か、後半は、前半で提示されていた深刻そうなエピソードは追求されることなく、主人公たちの気持ちの問題や成長に絞って物語は終わった、ように感じてます。
原作・監修 馬頭ちーめい+STUDIOねむ 著 鍋本ちぇいある『ブレイク−エイジEX ロアゾオ・ブルー 1〜7』エンターブレイン
第1巻 購入:2001/12/20
第2巻 購入:2002/05/20
第3巻 購入:2002/11/21
第4巻 購入:2003/06/21
第5巻 購入:2003/10/21
第6巻 購入:2004/02/21
第7巻 購入:2004/08/24
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2003/06/21 記
DPV稼働記念世界大会の優勝賞品[ロアゾオ・ブルー]を主軸に展開される、オールスターキャストな「その後」の物語。
第四巻。
[ロアゾオ・ブルー]が一機だけの存在ではないことが明らかになり、DPの新システム「V」の稼働という明るい話題の裏で、DPを生み出した会社であるデッガー社の衝撃的な「現状」が語られ。
そして、あろうことか長船氏やビリーが既婚になってしまった、という衝撃の言及が(笑)。
2003/10/21 記
第五巻。
[ブレイク−エイジ]という言葉に含まれていた隠喩(の一つ?)が明らかにされ、[ロアゾオ・ブルー]たちの存在理由(の一つ?)が主人公たちに明かされる。それは、しかしDPの行き詰まりと、それを巡る企業間の暗闘という、気持ちの悪い理由だった。
そして、とうとう[彼]が主人公の[敵]として姿を見せ、以下次巻! ってひどいよ〜(プンプン)。
2004/02/21 記
第六巻。
ようやく、相手を想う気持ちの確認が取れ、二人は互いの今の全てを駆って、自分たちの未来を占う決戦へと向かう。
マーキュリー/久我透の[ロアゾオ・ブルー]と、イーディス/仁村桐生の[ロアゾオ・ブルー]の対決が始まり、遂に次巻は(ないしょ)!。
果たして山田は二次選考を突破できるのか!?
2004/02/22 記
[ロアゾオ・ブルー]の暗闘は、力を失った旧勢力が新興勢力へと首座を禅譲する理由付けのための[儀式]、だと思えます。でも、そこに(世界でも有数の実力を持つものとは言え)一般のプレイヤーを関係させる意図は何なのか、私には上手く明文化できないでいます。
2004/02/25 記
第七巻。
「……ジャンケーン!」
「ポンッ!!!」
(P127)
…と、次代のDP開発の利権を賭けた暗闘はなるようになって(笑)決着。
いや〜、さすがは久我透、機を見るに敏と言うか、おいしいところを掠ってゆくと言うか、しなくてすむ苦労は他人に押し付けるに限ると言うか。
意外だったのは、最後の「Curtain call」の章で示された、主人公たちのその後でした。てっきり次期DP開発の一員になると思ってましたが、進んだ道はDP開発ではなく、主人公にとってDPは「娯楽の一つ」になりました。
肩すかしな感じを持ってしまったのは確かなのですが、それはそれで、主人公は「ロボット物の主人公」ではなくリアルな人生を送る一人の人間であり、『BREAK AGE』はそういう世界の物語である、という表明なのだろう、と思ってます。
ん〜〜、でもメカ物好きとしては、この終わり方には不満があるのも事実で。
主人公の子供とか、数代後の世界チャンピオンを目指す少年か少女が、伝説の世界チャンピオンに挑んで来るとか弟子入り志願に押しかけるとか、まだまだ「次」のDPの物語が読みたいです。
馬頭ちーめい+STUDIOねむ/編『ブレイク−エイジ オフィシャルワークス』エンターブレイン
購入:2006/04/27
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2006/05/05 記
私が購入した最寄りの本屋さんでは、なぜかゲーム攻略本関係の棚に置いてありました(苦笑)。
一見、普通の(?)多色刷り製本な表紙(カバー)ですが、特殊な加工がされているようで、スパンコールのような虹色に輝く切片みたいなものが、光線の当たり具合で見えたり見えなかったりするもの、になってました。
内容は、コミックと小説の全作品解説、主要VP紹介、登場人物紹介、背景設定の一部公開、用語解説、等々、でした。