特撮・紀里谷和明・CASSHERN ...last update 2004.08.02  [上]に戻る

監督・撮影監督・編集:紀里谷和明『CASSHERN』松竹 
  鑑賞:2004/04/30 

 劇場の上映時間表示に155分という数字を見て、「長い、か?」と、ちょっと不安がよぎったり。

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 長く戦争を遂行し、荒廃した社会/国土/世界。
 東博士が妻を救うために研究していた、画期的な延命/再生を可能とする「新造細胞」理論。それに活路を求める支配層。
 異変…新造人間たちの出現と逃走/東博士の妻・みどりの失踪/戦死した東鉄也の復活。
 新造人間たちは、彷徨の果てに[城]を得、人間に叛旗を翻す。その[城]で、東みどりは眠っている。
 東鉄也と上月ルナ。闘争と逃走と。二人は、人間たちと、新造人間たちと、出会い戦い錯綜し。
 やがて、混迷を深める人間社会/国家組織が[城]へと攻め込み。
 全てが崩壊へ、破滅への道を選び。
 そして終焉。

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 バロック。あるいは饒舌な画/演出。重厚長大は必然、でしょうか。
 処女作には作者の全てが込められている、と言われますが、この作品にもそれが当てはまると思います。
 「不要/冗長」と断じたくなる個所/要素は無し、と思えたのですが、それでもあちこち、思い切って切り取り刈り込み整理すれば、もっと短くまとめることも出来るようにも感じました。無理に一本の映画にするのではなく、数本の連作として作るべき内容だった、と言うことも出来るでしょうか。


 2004.08.02 記
 2004.10.23 にDVDが発売予定、と、公式サイト[http://www.casshern.com/]等で告知されています。


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