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2006年06月28日

Shakeきた [ 雑記 ]

 Apple Storeで注文したときは「納期2〜3週間」ってなってたんですが、週末挟んで5日で届きました。はやっ
 で、届いてみたら英語版でした。そのへん特に意識してなかったんですが、そういやサイトの情報も詳しいとこはみんな英語ページに飛ばされてるし、英語版のみだったんですな。つっても、マニュアルの文章は平易でわかりやすいし図版もふんだんに使われてるので、そこそこ英語慣れしてれば問題ないと思います。ボンデジから日本語解説書出てますけどこれはバージョンが3ですね。ボリュームもそんな多くないし。Shakeはこれからバカ売れするだろうから、さっさと4.1のを出したほうがいいですよ、とか言ってみる。
 で、CINEMA 4Dから直接Shakeプロジェクトを書き出せるんですが、どの程度のもんなのか。カメラ情報とかは出せるんだっけか? とりあえずShakeのチュートリアルからやってみようっと。ウヒョー

投稿者 ヒロツ : 20:15 | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年06月22日

「涼宮ハルヒ」シリーズ/谷川流 [ 読書 ]

 アニメ化で大ブレイク中ですね。アニメはうちのほうではオンエアないのですが(ごにょごにょ)、とりあえず小説のほう読んでみました。ライトノベルってアタリ引くの難しそうなんであまり手を出してなかったんですが、「ハルヒ」は大アタリでした。
 まず文章が上手い。これ大事。ネタが面白くてもセリフ芸が上手くても、文章そのものがヘタクソだったり語彙が貧弱だったりするとやっぱ読むのツライですからね。主人公の一人称なんだけど、主人公の物言いが率直でない=一歩ひいてみれば読者は主人公が客観視できるという、絶妙なさじ加減も魅力。
 ストーリーの骨格は至極真っ当なジュヴナイルSF。小難しい科学考証とか一切不要。SFのジャンルの細分化に足をとられずに60年代からストレートにやってきたみたいな真っ当さです。登場人物には現代的なキャラクター造形というか「萌え」要素もありつつも、ただ「見せ場」をつないだだけのキャラクター芝居で終わらずに全体をきちんと構成してます。
 全体の構成っていえば、新人賞受賞作の第一長編からシリーズを膨らませてったものらしく、しかも雑誌初出の短編と文庫書下ろしの長編があって、さらに文庫の収録順が作中の時系列と一致してないんですが、文庫で頭から順に読んでいっても破綻してません。ある意味離れ業。エピソードによって、大事件が起きて本筋のストーリーが動く「急」のところと、地味な事件が少しある以外はおおむね普通の高校生活になってる「緩」のところがあります。既刊分で「急」の面白さがピークに達するのは4冊めの『消失』なので、とりあえず最初の『憂鬱』を読んでみて、気に入ったら『消失』までは続けて読んでみるのをおすすめします。

 以下はネタバレになるのでもう全部読んじゃってる人だけドーゾ。

 ハルヒ本人には真相を知らせないっていうのが、後になるほど足枷になってく気がしなくもないですね。もう明らかに、SOS団は事件起きるごとに団長だけハブにしてるし、そうなるとハルヒの出番少ないし。キョンとハルヒが相思相愛なのは行間にダダ漏れなんだけど、キョンのほうはずっとハルヒに対して隠し事をし続けてることになるわけで。ん、そこがいいのか? ストーリー的には?
 あと『陰謀』が、あんだけ長かった割には大ネタの前振り+年中行事だけで終わってしまったのもちょっと不安。一般にシリーズ物は長くなるほど展開が間延びする危険があるからねー。憎まれ役のキャラが「悪」っていうより「幼稚」な印象なのもどうかな。大人らしい大人が全然出てこない作品だし、そこらへんもジュヴナイルに徹して最後まで行ってしまうのかもしんない。それはそれで良し? タイムトラベルの論理的整合性について云々するのが無粋だっていうのと同じで、その他大勢のキャラはありがちなタイプのほうが楽しいと思っとくのがいいのか。

投稿者 ヒロツ : 22:33 | コメント (6) | トラックバック (0)

Shakeが6万2000円に [ 雑記 ]

 アップル、Shake 4.1を発表

 33万が6万て〜
 ここまで下がると逆に不吉な感じがしますね。まあ多分買っちゃうと思いますが……。

投稿者 ヒロツ : 19:38 | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年06月05日

ゲド戦記/ル=グウィン [ 読書 ]

 なんとなく読まずじまいになってた「ゲド戦記」、ジブリ効果でソフトカバー版が出てたので読んだ。
 第三部までで一旦完結したはずが後に第四部以降が出て、後の方は賛否両論あった、というのは知ってたんだけど、実際読んでみると納得。前三部作はユング的な異色さがあるとはいえ、まあ「普通の」ファンタジーなんだけど、第四部以降はフェミニズム色ドップリで、前三部作の物語をチクチクと否定するような内容になってる。正直なところ、楽しみのために読むのであれば第三部まででやめておくのがおすすめ。

 以下、これから読もうかなという人むけにご紹介など。

◆第一部「影との戦い」

 ゲド本人の少年期。ファンタジーのお約束では主人公の敵は強大な力を持ったわかりやすい悪の権化なんだけど、ゲドの場合は自分で呼び出してしまった「影」と対決することになる。クライマックスで「影」の正体が明らかになるんだけど、それがいかにもユング的な「なにそれ、夢?」みたいなオチなので、そこに納得できるかどうか微妙かもしれない。物語は表面的な描写は少なめでいろいろ大胆に端折って進んでいくので、小説というより神話に近い骨太さがある。

◆第二部「こわれた腕輪」

 実質的な主人公はカルガドという異教の王国のアルハという巫女で、ゲドはアルハが属する神殿に隠された腕輪を奪還するためにやってきた「敵」として登場する。ゲド(とアルハ)が対決する相手として、神殿のカラクリとか異教の信徒たちとかの具体的な存在が表に立っているので、ごく普通のファンタジーとして面白く読める。
 特筆すべきはアルハのツンデレっぷり。ツンデレ属性の人はこの一冊だけ読んでも十分楽しめる、と思う。

◆第三部「さいはての島へ」

 実質的な主人公はアレン王子で、ゲドはアレンの師匠として共に使命を果たす。第一部と同様に非常に漠然とした「闇の力」みたいなのとの戦いになるが、闇の力の具体的な現われ方の描写とか要所要所での演出がしっかりしているので、わりと納得できてしまう。
 結末が非常にきれいにまとまっている。これできちんと決着しているので、第四部以降は読まなくてもかまわないと思う。

◆第四部「帰還」

 実質的な主人公はテナー(=第二部のアルハ)で、ゲドが第三部の終わりで魔力を使い果たし「ただの人」になってしまって故郷の島に帰還するところから始まる。テナーは農家の未亡人で、ゲドはただのじいさんで、そこらへんの無法者とかケチな魔法使い相手にビクビクしまくるような話。
 男性的な力はおおむねみんな悪で女はその被害者である、というようなムードが充満。

◆第五部「アースシーの風」

 第四部の続き。ゲドはご隠居で、ほとんど出てこない。テナー、その養女テルー、カルガドの王女など、女性陣が大活躍。男性陣は男性社会を否定する反省材料みたいな扱い。
 第三部でゲドが片づけたはずの世界の破綻が実は全然直ってなかったということになっており、そもそもは大昔に男どもが勝手に魔法とか使いはじめたのがいかんかったのだ、みたいな、前三部作の根幹となった世界設定を全否定するような超展開。

◆別巻「ゲド戦記外伝」

 短編集。第一部以前の物語で、第四部と第五部に裏付けを与えて補強するような内容。前三部作を通じて善なる魔法の中心地であったロークの学院は、実は女たちの手で作り上げられたものを男の魔法使いたちが後から来て横取りしたということになっている。ゲドの師匠のオジオンが地震を止めたという伝説的な偉業も、実はそのまた師匠が女のまじない師に教わった術を行ったのが真相だったそうな。そんな調子で続々と後付け設定を繰り出し、前三部作の物語にフェミニズム修正をかけていく。
 半分ぐらい読んでギブアップ。

 やはり第四部以降は長大な蛇足でしかないような気がする。「ゲド戦記」ではなく全く別の物語として書かれたのであればそれなりに楽しめたかもしれない。しかし、第四部以降は前三部作にフェミニズム的な批判を加えるために書かれているようにしかみえないので、前三部作を素直に楽しんだ後では不愉快に思うところが多い。トータルでいうと「読まなくてもいい」という評価になってしまう。

 で、ジブリのアニメ版なんですけど。予告編等を見た限りでは、第一部・三部・四部・五部の要素を抜き出して再構築したものになるようだ。鍵になるのが第五部の中心人物のテルーなので、根幹はフェミニズム版「ゲド」になりそう。あるいはフェミニズム色を抑えてそのぶんジブリ風味を振りかけるかもしれないけど、どっちにせよあまりいい予感がしない。逆に第二部単独なら劇場アニメにバッチリはまる内容なんだけど、それじゃル=グウィンがウンと言わないだろうし、昨今の宮崎アニメに必須の「説教臭さ」がまるっきりない娯楽作品になってしまうから無理だろう。説教臭さが必要っていうのも変なもんだけど、今の宮崎アニメの商業的成功って「単なる娯楽作品ではありません」っていうエクスキューズが必須になってる印象がある。

投稿者 ヒロツ : 02:26 | コメント (0) | トラックバック (0)