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2004年12月03日
魔の都の二剣士/フリッツ・ライバー 浅倉久志訳 [ 読書 ]
「二剣士」ことファファード&グレイ・マウザーのシリーズは、邦訳版の刊行が全5巻中の3巻までで中断し、以来20年あまり経過していた。ファンにとっては痛恨の極み、僕も続刊の刊行は期待しておらず、いずれ原書で読もうと思っていたのだが、なんと今ごろになって新版として全5巻が刊行されることとなった。これも「指輪」の余波だろうか。訳者あとがきによれば既に全ての翻訳が完了しているそうなので、以後、続刊の隔月刊行を楽しく待つことになる。
第1巻「魔の都の二剣士」、旧版が家のどこかに眠っているはずだが、せっかくなので新版を買って読んだ。なにしろ前に読んだのがいつなのか思い出せないぐらいなので内容もほとんど忘れていて、とても新鮮に楽しめた。ファファードもグレイ・マウザーもいわゆる正義のヒーローではなく、むしろ悪漢といったほうがいいようなタイプなのだが、その若さ、彼らがなるべくして悪漢となった事情など、悪に染まっていることも含めてとても魅力的に描かれている。彼らの悪行ゆえ、起こるべくして起こる悲劇で1巻は幕を閉じるのだが、決して陰鬱な幕引きではない。ある種のカタルシスがあり、ハッピーエンドの物語では伝えることのできない真実が含まれているように感じる。
新版になって表紙絵も変わったのだが、この末弥純の絵はやっつけにしか見えないな。中身読まずに2時間で描きました、って感じ。他に描く人いないのかね。
投稿者 ヒロツ : 2004年12月03日 08:05
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